「毎日かあさん」と家族写真
2010年 03月 18日
西原作品に出逢ってかれこれ7,8年たつだろうか。読み始めた当時の彼女の年齢を越え、「おかん」ぶりを発揮しまくる彼女のスタイルに憧れを抱いたまま、三十路も半ばを過ぎてしまった。結婚願望皆無だった自分が結婚出産をしてみたいと思うようになったのは、西原作品に触発されたからだ。日々いろんなものと格闘し、衰えるどころかますますパワーアップ、女っぷりも上がっていく彼女に同性として毎度惚れ惚れさせられる。
そんな折、アシスタントからカメラマンへの過渡期の頃からずっとお世話になっているエディター・S氏の家族写真の撮影依頼を受けた。長男君は幼稚園の制服姿。というのも奥方・Mさんが第二子出産間近で、長男君の入園式に参加できないかもしれないから。S氏夫妻の結婚は6年前の今頃で、そのときも式の撮影を依頼されたのだった。子ども時代の6年はとても長かったのに、大人になるとほんとあっという間だねと、ランチをご馳走になりながら話す。S家はこの6年の間に2人から3人、もうじき4人になる。わたしは同じ6年の間に、長くつき合った人とお別れをして2人から1人に戻った。3人になれなかったとしてもせめて2人になりたい。自分が人生の時間をどれだけ持っているかはわからないけれど、1人ではもてあましてしまいそう。それにひとりで生きる覚悟はまだまだできそうもない。
友人のYさんがメールでK君の入籍と相手の方の懐妊を知らせてくれた。K君には奥さんが必要でしょうと思っていたからすごく嬉しい。YさんやK君ともかれこれ8年くらいの付き合いか。また同世代の仲間が家族をこしらえていく。かつてはそういうことにまるで心が揺れなかったのに、最近じゃ揺れまくる。やっぱりそういう年齢なんだなあと思う。揺れてしまうことに目を背けずしっかり受け止めよう。自分がどうありたいのかをちゃんと見極められるように。いざとなったらきっちり腹が据わるように。
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