新宿発の高速バスに乗って一路箱根へ。途中渋滞に巻き込まれたものの無事に到着。自己紹介タイムののち、お料理班と草木染め班に分かれて作業。まずは草木染めに使う笹をとりに出かける。
緑に囲まれた別荘はとても涼しく、別天地の如く心地いい。止まることを知らないかのようにはしゃぎまくる男の子たちを眺め、そして女の子を眺めると、女の子って男の子に比べて優しい動きをするのだなあと気付く。自分はどうだっただろう・・・。姉であるのをいいことに弟を常に無条件で従わせていた気もするが・・・個人差があるということで。
お母さんたちを眺めていると、自分とそう年の差があるわけでもないのに、やはり人生の先輩のように見えてくる。しなやかな強さと朗らかさがあって、わたしまで「お母さん」と呼びたくなってくる。Hikaruさんちのすずちゃんはこないだ4歳を迎えたばかりで、おなかの大きいHikaruさんを東大構内の三四郎池のほとりで撮ったのはもうそんなに前のことになるのかとびっくりする。
広い庭で笹をぐつぐつ煮込んで染めの準備。染める布地のところどころを輪ゴムで縛って絞り染めに挑戦してみたり、硫黄を入れた媒染液を作ってみたり。子どもたちにとっても初めて、わたしにとっても初めてな作業を写真を撮りながら見守る。実験的な笹での草木染め、ほんのり優しい色合いに染まった。古いお酢に鉄釘を入れて作った媒染液を使ったそうで、とてもきれいな墨色に染まっていた。自然が起こす化学反応、面白い。
泊まりがけで参加の皆さんから見ればものすごく慌ただしく感じたであろうわたしの短時間滞在。わたしはといえば、いろいろいただいたような満たされた心地で箱根の山を後にする。ありがとう、ありがとう。今度はHikaruさんちでのアトリエに参加してみよう。