フォトグラファーの武藤奈緒美です。日々感じたことや思ったことを、写真とともにつれづれなるままに。


by naomu-cyo
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日比谷野音でandymori

 「andymoriの世界に出逢ったこと」が今年の京都音博のいちばんの収穫だった。その余韻の醒めやらぬうちにライブに行きたいとオフィシャルサイトをのぞいたら、25日に日比谷野音でワンマンがあるという。昼間のロケハンはそんなに時間がかからないだろうから行けるよなあ・・・よし、思い立ったが吉日!行けなくなってしまった人から定価でチケットを譲ってもらい、単身会場に乗り込んだ。バンドメンバーも若いが客層も若い。が、ちらほら混じる同世代。ええい、年齢なんて気にすることない。自分がいいと思った対象を思いきり愛すればいいのだ。

日比谷野音でandymori_a0025490_022850.jpg 音博から戻ってからも、彼らの「1984」という曲のフレーズがずっと頭の中でこだましていた。CDを取り寄せ改めて聴き入ってみてからはいっそう、そのこだまが激しくなった。これはもうライブに行くしかない!と珍しくストレートに行動に移してみたわけだが、テンポの激しい曲は飛び跳ねずにはいられない躍動感がたまらなく快感で、「1984」のようなミディアムなテンポの曲ではふわーっと空を見上げてしまうような抜けの良さが心地よかった。なんかすごく気持ちいい。新参者でもするーっととけ込ませてくれる。

 嵐の中を前屈みになって疾走しているようなドラムのパフォーマンス、虚無僧のようなたたずまいのベーシスト。この二人が職人の如くきっちりリズムを固めているから、ギターボーカル君はあんなに伸び伸びと自由な感じで歌いギターを弾けるのではないかしら、などと思いながらライブに酔っていた。それが、だ。それが。アンコールのときにドラム君の口から飛び出した脱退宣言。うおーい、なんたるタイミングか!最近気になり出したばかりの隣りのクラスの男子が突然転校してしまうみたいなこの感じ。のめりこむ寸前に「待った」をかけられたみたいな、なんとも中途半端な心地・・・。おお!

 でも見方を変えればすごく貴重なライブに出くわしたとも言える。今後似た傾向のドラマーを見つけるのか、それともまるで違うタイプのドラマーを見つけるのか。後者だったらandymoriの世界は随分と変化しそうだ。「こっちもすごくいいじゃん」と感じられる世界を構築して欲しいな。まっすぐに心惹かれたandymoriワールドにもっと浸ってみたいもの。
日比谷野音でandymori_a0025490_0204478.jpg
 脱退するには深い訳がもちろんあるのだろうけど、大衆の熱狂を全身で感じまくれる場所とサヨナラしてもいいと思えるほどの理由や覚悟って一体どんななんだろう・・・。残念だしもったいない。もっと見ていたかった。見ていたかったよ。たった二度だけなんて全然足りない。

 (会場で、以前撮影させていただいたBUCK-TICK大好きな作家さんに遭遇!ドラマーの脱退は残念だが、作家さんに逢えたのはすごく嬉しかった)
Commented by rie at 2010-09-27 21:42 x
25日、むーちょがそこにいたとは~(笑
私は26日に日比谷公園前を通って、あぁ何かイベントやってるんだなーと思ってたんだよ。
Commented by naomu-cyo at 2010-09-28 02:07
りえちゃん・・・来てたんだねー!けっこうよく来るの?そういえば誕生日過ぎちゃってたね。今更だけど、おめでとう!初めて逢ったときから随分と時間が流れたなあ・・・。そういえば脱退宣言したandymoriのドラム君は予備校時代に好きだった山田くんにちょっと似てるんだよー。って、いつの話だ(苦笑)。
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by naomu-cyo | 2010-09-27 00:20 | 音楽 | Comments(2)