日比谷野音でandymori
2010年 09月 27日
音博から戻ってからも、彼らの「1984」という曲のフレーズがずっと頭の中でこだましていた。CDを取り寄せ改めて聴き入ってみてからはいっそう、そのこだまが激しくなった。これはもうライブに行くしかない!と珍しくストレートに行動に移してみたわけだが、テンポの激しい曲は飛び跳ねずにはいられない躍動感がたまらなく快感で、「1984」のようなミディアムなテンポの曲ではふわーっと空を見上げてしまうような抜けの良さが心地よかった。なんかすごく気持ちいい。新参者でもするーっととけ込ませてくれる。
嵐の中を前屈みになって疾走しているようなドラムのパフォーマンス、虚無僧のようなたたずまいのベーシスト。この二人が職人の如くきっちりリズムを固めているから、ギターボーカル君はあんなに伸び伸びと自由な感じで歌いギターを弾けるのではないかしら、などと思いながらライブに酔っていた。それが、だ。それが。アンコールのときにドラム君の口から飛び出した脱退宣言。うおーい、なんたるタイミングか!最近気になり出したばかりの隣りのクラスの男子が突然転校してしまうみたいなこの感じ。のめりこむ寸前に「待った」をかけられたみたいな、なんとも中途半端な心地・・・。おお!
でも見方を変えればすごく貴重なライブに出くわしたとも言える。今後似た傾向のドラマーを見つけるのか、それともまるで違うタイプのドラマーを見つけるのか。後者だったらandymoriの世界は随分と変化しそうだ。「こっちもすごくいいじゃん」と感じられる世界を構築して欲しいな。まっすぐに心惹かれたandymoriワールドにもっと浸ってみたいもの。
(会場で、以前撮影させていただいたBUCK-TICK大好きな作家さんに遭遇!ドラマーの脱退は残念だが、作家さんに逢えたのはすごく嬉しかった)