はまり体質。
2011年 02月 05日
事務所をシェアさせてもらっているKカメラマンが帰った後、爆音でCDをかけてテンションを無理くり上げるよう是努めた。フジファブリックの「CHRONICLE」からandymoriの「ファンファーレと熱狂」へ。後者の一曲目「1984」の最初のベースソロがなんともかっこ良い。ほんのワンフレーズくらいの長さなのに、聴くたびに痺れる。初めてこの曲を聴いたとき、「1984年生まれってこと?あんたいくつなのさー」と、京都の梅小路公園で夏の名残りの太陽を浴びながらおののいたのであった。
ちょっと前に誰かに指摘された。「武藤さんって、はまり体質なんですね」と。そう、その体質こそがわたしの真髄、メインテーマかもしれない。出かけた先で何かネタを仕入れてはずぶずぶとはまりこんで散財しまくるのが常だ。くるりを見に京都に出かけてandymoriにはまった。大島渚監督の「御法度」を観て新撰組にはまり、当時駅前にあった本屋で新撰組関連の文庫本を片っ端から購入したこともあった。撮影がきっかけで落語の世界に触れ、お目当ての噺家さんが幾人かできた途端に怒濤の如く落語を聴きに行った。嗚呼、そして忘れてならないのが着物だ。これに関しては現在中毒渦中なので、武藤銀行が頻繁に火を噴いている。おかげで春物が出始めているのに買い物がままならぬ。読書にもその傾向が見られる。この作家好き!と思うと、その著作をひたすら読みまくる。週に5回もナンカレーを食べたり、毎日同じ店のメロンパンを食べたり、まんべんなく随所に「はまり体質」なのが見てとれる。ただ、はまりまくるだけなので、その後さほどの展開は望めない。専門家にはいたらないというか。
これらはまりまくったものたちがせめて芸の肥やし・・・いや、カメラマンとしての肥やしになってくれていれば是幸いである。払い過ぎの授業料を肥やしという形で取り戻せる日がいつか来ることを願うばかりだ。