フォトグラファーの武藤奈緒美です。日々感じたことや思ったことを、写真とともにつれづれなるままに。


by naomu-cyo
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おおのの「東京モダンガールズ」初日を迎える。

 今回は日程調整ができず稽古場に一度も足を運べなかったので、進行や照明具合などを頭に入れるために、きのう夜と今日日中の場当たりを見物、そのままゲネプロ撮影をしてきた。

 今回は脚本が「双数姉妹」の吉田麻起子さん、演出が「花組芝居」の大野裕明氏。時代は大正浪漫華やかなりし頃。「青鞜」を舞台にした平塚雷鳥と伊藤野枝の恋と葛藤を描いた物語。
おおのの「東京モダンガールズ」初日を迎える。_a0025490_194777.jpg
 女性は家にあるものとされていた時代に、「青鞜」の発刊をきっかけに社会に躍り出た彼女たちはある意味革命家だったんだ・・・ゲネプロを撮り終わって真っ先に感じたことだ。それにしても、平塚雷鳥にしても伊藤野枝にしても、自我がめちゃめちゃ強い。殊に伊藤野枝にいたっては、母性をも凌ぐ自我っぷり(二番目の夫との間にできた子どもを置いて出奔)。手放しで賛美するつもりはないが、人一倍の自我があったからこそ「青鞜」を発刊することが叶ったのだろうし、一時代を築き後世にまで名を残すことになったのだろう。「『青鞜』は間違いなくわたし自身のためにありました」というような台詞が雷鳥によって語られるが、納得のひと言だ。
おおのの「東京モダンガールズ」初日を迎える。_a0025490_110382.jpg
 何が彼女らをこうも大きく動かしたのか。それまでは当然とされてきた封建的な家制度や女性蔑視を甘んじて受けるのではなく、闘うことを選んだそのエネルギーの根源は一体なんだったのだろう。何か、新しい風が彼女らの中を吹き抜けていったのか。

 詳しくはこちらで→おおのの「東京モダンガールズ」

 おまけ写真。出演者の「劇団上田」江戸川卍丸氏のゲネプロ5分前、ストレッチの様子。スタッフたちの笑いを誘っていた。
おおのの「東京モダンガールズ」初日を迎える。_a0025490_1112793.jpg

 
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by naomu-cyo | 2011-08-04 01:11 | お芝居 | Comments(0)