「スーパーサイズ・ミー」を観て、ぞっとする。
2005年 01月 03日
以前、マクドナルドを訴えた少女のニュースをきいたことがあるが、この映画は監督自らが「マックが提供している物ってほんとに身体に悪いのか?」を身をもって試した過程を記録した作品。観終わってこわくなった。
監督自らが入念なメディカルチェックの後、一ヶ月のマック生活を始める。一日三食マックのもの以外は食べない、スーパーサイズを勧められたら断らない・・・を信条(?)に毎日食べまくる。定期的に体重測定や血液検査を行う。・・・この経過が医者も予想しなかったほど、こわいのだ。
体重は極端に増加、脂肪で全体に緩んでくる。表情にはりがなくなり、目はどんより。始終倦怠感にさいなまれ、だんだんマック中毒の様相を示し始める・・・。定期検査の様々な数値も尋常でなくなる。医者たちは「危険だ」と口にし始める。
食品業界と政治の癒着だとか、教育現場での食育のひどさも浮き彫りになる。アメリカの肥満大国ぶりが様々なデータで明らかになる。栄養士にアンケートをとったところ、「食べないほうがいい」とする人がほとんど。「安いなりのもの」だとし、「その代償は深刻な問題」と指摘する。
映画的に面白いが同時にこわくなった。マックのみならず、食材なんてどこまで信用できるかわからない。自分なりに指標を持ってきちんと選んでいくことが肝心だと痛感した。おかげで夕ご飯、どこで食べようかさんざん悩み、結局下北沢のTIBET TIBET(ここはスタッフが千葉で米作りをし、野菜は農家に委託栽培しているとのこと)に落ち着いて安心してお腹を満たした。・・・口に入れるものだし、注意せねば!
HP更新しました!今回は福島編!→http://www.mu-cyo.com/
ドキュメント映画ってだけで、雑誌でやたらマイケルムーアとセットで
紹介されてました(笑)。アイデア勝ちな感じですね。
なんか『買ってはいけない』っていう本を思い出しました。
(日常的に売られてるモノが発がん性があるとか、それを何個か紹介してる本)
この映画観たかったです。
狂牛病騒ぎのときも「もう絶対牛肉食べない」って言っていた人もいるし、アメリカの同時多発テロのときに「もう飛行機乗らない」って言っていた人もいたけど、そういう人はコレ見て「もうマックなんか絶対食べない」って言うな、きっと。
・・・極端なんだよな。
一日3食マックという人もそうはいないでしょうけれど…。
むーちょさんの映画評も楽しみなので、今年も期待しています。
先月発売の月刊サイゾー1月号にマックの裏話の記事とこの映画の監督のインタビューの記事が載ってたんですが、「アメリカ政府の政策とアメリカ人の過食の間には同じメンタリティが横たわっている」って話とか「アメリカナイゼーション」と「マクドナリゼーション」についての話とかすんごい興味深かったです。なんかアメリカ、オーストラリア、イギリスではマックの会社が映画の反対キャンペーンまでやったみたいですね。
まだ本屋に出ていると思うんでよかったら見てみてください。
噂に聞いた(笑)映画ですね。怖いですねぇ。
仕事している時はついつい冷凍の物を使ってしまったりしてました。
でも本当、信用できる食材なんてこの世にあるんだろうか・・・
と思ってしまう今日この頃です。
せっかく食べるものが選べるという状況に恵まれているのだから、しっかり知って選んでゆかねばなあ・・・と考えさせられる作品でした。次から次へとデータが出てくるので、観に行く際は睡眠不足なときは避けたほうが無難ですよー(笑)。ぜひ観たら感想をきかせてくださいまし!