一泊帰省
2005年 01月 05日
母方のばあちゃんちで新年会なので大きめのお菓子を買って急ぎ上野に向かう。3日はじいちゃんの命日でもある。3年前のこの日夜、彼は突然お風呂で脳溢血を起こして帰らぬ人となった。今でもそのときのことは鮮明に思い出せる。
亡くなってわたしが譲り受けたものはじいちゃんの本棚にあった吉川英治の「宮本武蔵」。上下2段の3冊組で全集の一部のような装丁だった。
亡くなる前からぼけが始まってたのに、彼の机の中からは戒名がでてきたり、身辺整理の形跡が認められたり、ずっとつけていたらしい日記はとうとうみつからずじまいだったりしたこともあって、「まるで自分が死ぬことを予感してたみたいだね」としみじみとしたのを憶えている。子どもの頃からとてもかわいがってもらってたので突然いなくなってしまったのはとてもショックだった。遺影には以前わたしが撮った写真が使われたのだが、葬儀屋の意向でなぜか遺影のじいちゃんは黒のスーツを着て背景は水色に合成されていた。そのまんま使えよ、と内心強く思ったものだ。
ばあちゃんちに着いたらちょうどみんな解散した後だった。従兄弟の子どもが小さかったり、翌日が仕事始めだったりしてみな早めに帰ったらしい。ちょっと残念。ばあちゃんは前よりも小さくなったけど元気だそうで、食欲もすこぶるあるとのこと。安心した。
日立の駅前ではささやかながらイルミネーションが。工業で発展してきたこの街も、ここ数年の不景気で以前ほどのにぎわいは見られなくなってしまった。シャッターの閉じている店舗のなんと多いことよ。今年は少しでも上向きになることを願って・・・。
HP更新しました!今回は福島編!→http://www.mu-cyo.com/
そして・・ご冥福祈ります。(かなり時間はたっているが・・・ごめん)
今年もまた素敵な写真、味わい深い記事、楽しみにしています。
遺影ね、私がもし今ぽっくり逝っちゃったら、今までmu-cyoが撮ってくれた私の写真を“そのまま”使ってください。・・・とここに残しておくね。
きちんとした方だったのですね。すごい。
じいちゃん達の世代の方達のそういう所は見習いたいっ。
そうそう、父の遺影もバックが青空だった・・・。
そのままにして欲しかったと私も思いました。
おばあちゃんに会えて良かったですね。