フォトグラファーの武藤奈緒美です。日々感じたことや思ったことを、写真とともにつれづれなるままに。


by naomu-cyo
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「Neem」(徳間書店)vol.3発売中!

 まさかまさか、作品として撮ってきた妊婦写真がこんなふうに仕事につながっていくとは、思いも寄らなんだ。

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 「Neem」。今年2月に創刊されたお母さんたちとその子どもたちのための雑誌。たくさんの問題に囲まれつつも、日々奮闘するお母さんたちがきらきらと取り上げられている。とても丁寧に作られている雑誌だ。3号から連載の「haha to ko to」を撮影することになった。

 去年、個展「ハハニナル」を開催したときに、DMその他のデザインをお願いしたアートディレクターの家常氏がこの「Neem」のデザインに関わっており、そんなご縁から編集部にご紹介いただいた。作品持参で営業に伺ったあの日、編集の羽田さんと90年代の映画トークで盛り上がり、わたしのほうがやや年配だけど、同じような文化の香りを嗅いで20代を過ごしてきたんだなあと当時を思い出して懐かしさでいっぱいになったのだった。

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 連載第一弾の被写体になったリサさんは、子育てのかたわら実家の助産院の仕事を手伝っている。彼女の自宅と助産院とで撮影したのだが、彼女のお母さんの話や助産院の空気、そしてなによりリサさんと坊ちゃんの風景に触れていたら、にわかに自分も子どもを産みたいと思った。マリア様でもないのだから突然孕むわけもなく、相手あってのことだから今すぐどうのではない。ただ、これは以前から思っていることだけど、わたしが孕むべき運命をもってこの世に生を受けたのならいずれ孕むだろうし、そういう運命を持ち合わせてないのなら、今生は母としては機能することなく暮れてゆくだろう。こればっかりは致し方ない。どっちにしろ、お母さんたちとこどもたちを応援することはできる。お母さんたちの奮闘に惜しみない拍手とエールを送ろう。
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by naomu-cyo | 2012-06-05 02:39 | お仕事 | Comments(0)