フォトグラファーの武藤奈緒美です。日々感じたことや思ったことを、写真とともにつれづれなるままに。


by naomu-cyo
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今日の閉店時間は

 作業用Macが壊れて作業環境のバージョンアップを計らざるをえなくなってから早や半月・・・。慣れを優先して古いMacを使っていたわけだけど、新しい環境にあっという間に手が慣れ、そして作業効率が上がった・・・笑うしかない・・・。

 今年になってから意識的に努めているのがその日の「閉店時間」をはっきりさせて作業に臨むということだ。ちんたら作業をしない。頃合いを見計らってがらがらがらっとシャッターを閉じる。それだけでなんとなく気持ちにも時間にも余裕ができる。

 今日は朝からロケだった。空が背景になるような商品撮影。打ち合わせも下見も万全、あとは青空を期待すればいい・・・にも関わらず、起きたらまんまと雪が降っていた。よりによって雪かいな・・・と、蒼くなるのを通り越して笑ってしまった。予算の関係で天気予備日のスタジオキープができず、空が青くなかったときの想定も一応済んではいたので、慌てふためくこともなかったわけだが、電車に乗って事務所へ移動しているうちに雪はおさまり、着く頃には雲の合間に青空が見えてきた。いけるな、と直感、9:00にスタジオ入りしたときには、実にいい案配な青空と雲のたなびき具合だった。合成で済ませてしまいそうなビジュアルを、メーカーさん・代理店さん・編集さん、ほかスタッフ総出で本来のアナログな方法で撮影した。ADのI氏もわたしも脳みその中はアナログ志向。結果、とても楽しいビジュアルに仕上がった。わきあいあいとしたいい現場になった。

今日の閉店時間は_a0025490_3352845.jpg
 予定よりも早く終わり、ランチをして解散。そこからわたしは事務所で納品作業に取りかかり、夕方出版社に納品に趣き、これが終わった時点で今日のシャッターをおろした。近所の本屋に寄ってまたも本を買い込み、スーパーで食材を買い、簡単にご飯を作り、読書に没頭。移動中に読んでいた短編集「夏を喪くす」(原田マハ/講談社文庫)がとにかく面白くて、先が気になってしようがなかったのだ。帯のコピーは「走り続けた女が、立ち止まるとき」。わたしもわたしレベルでではあるが、めいいっぱい走ってきたつもり。だからこのコピーが気になった。それにマハさんは以前「生きるぼくら」(徳間書店)の刊行インタビューで撮影させていただいたこともあったし。

 やるべきことが多すぎていつだって時間が足りない。閉店時間設定をすることで時間を生む意識をもつ。これけっこう効果ありかもしれないな。気ままな独身生活だからこそメリハリを、と。
Commented by team-osubachi2 at 2013-01-30 12:28
う〜〜む、私の場合は「営業時間」(つか制作時間?)を何時から何時にするか、二人暮らし3年やっていまだにつかめずにいます〜〜。
そろそろ経理の時間をどうするか、悩ましい日々です(笑)。
Commented by naomu-cyo at 2013-01-30 21:39
team-osubachi2さん・・・家での作業となるとその設定は大事ですねえー。ちなみにわたしが彼氏殿と暮らしていたときは、相手の帰宅時間をある程度想定して帰宅してご飯作ったりしてました。無理なときはすぐ外食しちゃってましたがー。でもあの頃は今ほど忙しくなかったからできたのかもなあ・・・。環境のバージョンアップをはかってから効率が上がったので、あとはもうちょい家のことや作品のことをする時間を捻出したいです。
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by naomu-cyo | 2013-01-29 03:35 | お仕事 | Comments(2)