フォトグラファーの武藤奈緒美です。日々感じたことや思ったことを、写真とともにつれづれなるままに。


by naomu-cyo
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

あれもこれも恥ずかしい

 なんらかの弾みで過去のある時期の自分の言動を思い出し、「嗚呼、あの頃の自分ってなんとこっ恥ずかしかったことよ!」と呆れたり赤面したり情けなくなったりする、なんてことがわたしはけっこうある。過去の自分を毛嫌いするとか忘却のかなたに流したいとかそういう深刻な振り返りではなく、もっとこうライトな感じの振り返りだ。大体においてそれはひとり相撲で終わった恋愛にちなむ傾向がある。

 きのう、作品撮りで妊婦さんを撮影しに遠出した。彼女と出逢うきっかけになったカフェがあって、撮影を終えた後その店に寄ってお茶をした。そこの店主に一時期夢中になっていた。当人どころか周囲の人にも漏らさなかったので、熱が冷めてからも臆することなく店に行けるわけだが、久しぶりに彼のいれた珈琲をいただきながら、夢中だった頃の自分というのをふっと思い出してしまった。なんか繕っていたよなあ、わたしってばさ・・・。目の前で煙草吸ったりしなかったもんなあ。無意識に雑なところを見せまいという気が働いて、やたら体裁よさげにしていた気がする。ツッコミ体質なのに、それも封印しちゃったりなんかしてさ・・・嗚呼こっ恥ずかしい・・・。今じゃ、当時の自分がどういうふうに相手に見られたかったのか思い出せもしないや。

あれもこれも恥ずかしい_a0025490_258190.jpg
 その夜、落語を聴きに行った。久しぶりに観るその人の高座。かれこれ5年くらい前、彼の出番ばかり追いかけていた時期があった。撮影したのがきっかけで存在を知り、最初に見たその人の高座に心をもってかれ、落語を聴きに行ってるんだか顔を観に行ってるんだか状態で、打ち上げがあれば参加し間合いを詰める機会を伺っていたのだが、好意を伝えることもなく一年くらいして熱が冷めた。ゆえに今では淡々と彼の落語を聴けるわけだが、夢中だった頃の自分の行動には無理を通り越して無茶があったなあと思い出され、嗚呼こっ恥ずかしいと再び思った。若気の至り、なんて言えるほど若くもなく、よくもまあさり気なさを装ってまるでさり気なくないことをしていたよなあと思う。過去の自分にめちゃめちゃ赤面。嗚呼実に恥ずかしい。

 今はそんな状況のかけらもない日々だ。こんなふうに心模様が平坦な毎日であっても未来のわたしが今の時期を振り返ってみて嗚呼こっ恥ずかしい、って思ったりするんだろうか。けっこうストレートなモードだけど、そんなストレートっぷりすら後々恥ずかしくなったり笑えたりするもんなのかな。多分に力み過ぎだから、目前に迫っている40代では肩の力を抜いていきたい。未来のわたしに「嗚呼こっ恥ずかしいよ」と笑われないように。
Commented by team-osubachi2 at 2013-11-04 00:03
ぐふ、私もある時期、一人で振り返っては顔から火吹いてましたっけ。あ”〜〜イタイ!(笑)
でもいいぢゃないですか。小っ恥ずかしい自分も、ないよりはある方が人生はよっぽど面白い。
Commented by okako at 2013-11-04 17:41 x
日々成長出来ているから、過去が恥ずかしいと思えるんだと思います。
好きな人に素直になれるには、どうしたらいいのでしょうかねぇ。
Commented by naomu-cyo at 2013-11-05 10:58
team-osubachi2さん・・・わたしも30代振り返りーの、赤面の、溜息の、天を仰ぐの・・・とまああれやこれやです(笑)。でもこんなにもすがすがしい気持ちでさらば30代来れよ40代って迎えられるとは思ってもみませんでした!
Commented by naomu-cyo at 2013-11-05 11:00
okakoさん・・・日々成長は・・・してない・・・(苦笑)。でも反省も積み重なれば少しは成長するのかななんて思ったり。だって30代突入の頃はこんなふうには振り返れなかった!
好きな人に素直に・・・という課題はこのまま40代に持ち越しに・・・。そのまえにまずは好きな人ができないとこの課題がクリアできないー!(涙)
名前
URL
削除用パスワード
by naomu-cyo | 2013-11-03 02:57 | フォトダイアリー | Comments(4)