雨音を聴きながら
2014年 06月 08日
この週末、撮影が流れたりなんだりで、急ぎ進める作業もないので、のんびりを決め込むことにした。ヒカリエでのトークイベントを聞き、開催中の展示を見て帰宅。夕飯はきのうこしらえた野菜と雑穀まみれのスープといただきもののスペアリブの塩麹漬け。食後は腹ばいになってなかなか読み終わらない中上健次の「熊野集」(講談社文芸文庫)のページをめくる。そうするうちにいつの間にか眠り込んでいた。
雨脚が強くなった音で目が醒めた。夏到来を告げる梅雨の終わり頃に降る雨みたいだなあと雨音を聞きながら思った。こんなにどしゃどしゃ降ったからといって、朝はからりと晴れるなんてことはなく、やっぱり雨が降っているんだろうな。とはいえ、雨が降っているからといって出かける気は失せない。雨が降っている→撮影行くのいやだなあ→テンションが下がる→いい働きができない・・・という負の流れが生まれる気がするので、雨に対するマイナス感情が生じないよう意識していたら、雨であることが気にならなくなった。
住んでいるといまいちピンとこないのだが、ここは台地上に展開している街らしく、反対側の南口のほうをずっと歩いていくとものすごい急坂があり、川がある。どんなに大降りになっても洪水になる心配はなさそうだ。もっと大きく考えれば、あまりに尋常じゃない降りっぷりだと、どこかで土砂災害が起きやしないか農作物は大丈夫かと心配になる。秋の恵みをもたらす雨、くらいのレベルで降ってくれればいいのだが。