フォトグラファーの武藤奈緒美です。日々感じたことや思ったことを、写真とともにつれづれなるままに。


by naomu-cyo
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雨音を聴きながら

 こんな夜更けに突然雨脚が強くなると、古い木造アパートに住んでいるからなのか妙に心配になって、なかなか寝付かれなくなる。

 この週末、撮影が流れたりなんだりで、急ぎ進める作業もないので、のんびりを決め込むことにした。ヒカリエでのトークイベントを聞き、開催中の展示を見て帰宅。夕飯はきのうこしらえた野菜と雑穀まみれのスープといただきもののスペアリブの塩麹漬け。食後は腹ばいになってなかなか読み終わらない中上健次の「熊野集」(講談社文芸文庫)のページをめくる。そうするうちにいつの間にか眠り込んでいた。

 雨脚が強くなった音で目が醒めた。夏到来を告げる梅雨の終わり頃に降る雨みたいだなあと雨音を聞きながら思った。こんなにどしゃどしゃ降ったからといって、朝はからりと晴れるなんてことはなく、やっぱり雨が降っているんだろうな。とはいえ、雨が降っているからといって出かける気は失せない。雨が降っている→撮影行くのいやだなあ→テンションが下がる→いい働きができない・・・という負の流れが生まれる気がするので、雨に対するマイナス感情が生じないよう意識していたら、雨であることが気にならなくなった。

雨音を聴きながら_a0025490_4284964.jpg
 問題なのは、雨の日向きの履物がないことだ。こないだ生まれて初めてパンプスを購入したのだが、まんまとシミを付けた。こんなふうにシミになるとは想像してなかった。染め替えに出さねばなるまい(もしくはだめもとで全体を雨にあてるか?)。最近おしゃれな長靴が出回っているけれど、あれを履いて撮影をするってのもなんだか足元が落ち着かない気がする。

 住んでいるといまいちピンとこないのだが、ここは台地上に展開している街らしく、反対側の南口のほうをずっと歩いていくとものすごい急坂があり、川がある。どんなに大降りになっても洪水になる心配はなさそうだ。もっと大きく考えれば、あまりに尋常じゃない降りっぷりだと、どこかで土砂災害が起きやしないか農作物は大丈夫かと心配になる。秋の恵みをもたらす雨、くらいのレベルで降ってくれればいいのだが。
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by naomu-cyo | 2014-06-08 04:29 | フォトダイアリー | Comments(0)