讃予線に乗って
2014年 11月 04日
瀬戸内海を意識するとき、思い出されるのはそこが源平合戦の舞台になった海だということで、飛行機から眺めたときは、ここに赤い旗白い旗を掲げた船たちがひしめいていたのだなあと一生懸命想像してみた。当時はもちろんそんな空からの目線はないわけで、それでもどんなふうに見えたんだろうかと想像は止まらない。たくさんの血が流され、あの真っ青な海も赤く染まったのだろうか。それとも染まりきらないほどの青さだったのだろうか、と思う。
今治はタオルの街の印象がすっかり定着していたけれど、取材先で伺ったら造船で世界第三位の街だという。次に訪れた新居浜には太鼓祭りという盛大な祭りがあるとのことで、地域ごとに山車が出て、会社や信用金庫も休みになったりするのだとか。その土地土地の話はとても興味深い。一見しただけではふつうの地方都市のように見える街でも、きいてみるとぎらぎらとした個性があったりする。