土曜日、
手仕事フォーラムによる「手仕事のある暮らし展」の会場設営の手伝いへ。今回は
倉敷緞通が花形の展示。仕事柄高いところでの作業になんの抵抗もないのを買われて、脚立のてっぺんで倉敷緞通を壁にかける作業を担当した。
倉敷緞通のサイズ・柄のバリエーションと会場のキャパとを比較しながら並びや見せ方をまずは自分なりに考える。色の置き所をちょっとかえるだけで、その壁面がぐっと締まって見える。サイズの強弱をつけると目線が動いて飽きないのではないか、等々。撮影の際に構図やページ構成を考えたりするときとかぎりなく近い作業で面白い。素敵なものを素敵なまま見せたい。どれも欲しくなるように見せたい。デザインや展示の勉強をしてきたわけではないのであくまで消費者目線しかないのだが、それをフル動員してなんとか納得いくところに着地。久野さんがいらしたらどんな感想をくれただろうか。
倉敷緞通、前々から我が家の玄関マットにお迎えしたいと思っているのだが、いつも寸法を測りそびれて購入に踏み切ってなかった。それにしても、こんなにもきれいな赤だったとは。こっくりとした、なんとはなしに懐かしい赤。記憶の中にあるはずの赤なんだけど、どこで出逢った赤だったろう。会場の壁面の煉瓦と見事にマッチしている。行ったことはないけれど、わたしにとってはイギリスを思い浮かべる赤でもあった。
設営が終わって器を眺める。小鹿田の蓋物がまるで絵画のようで目が離せない。本宮ガラスの、飲み口は円形なのに底が四角い形状も気になる。あっちもこっちも気になるのは常だけど、強く惹かれたこのふたつを購入し、玄関の寸法を測ってから後日出直すことにした。
「手仕事のある暮らし展」
9月5日(土)〜13日(日) 11:00〜18:00(最終日は17:00まで)
@Caparison 三鷹市下連雀2-12-29
JR三鷹駅南口より徒歩8分、山本有三記念館隣り