「故郷」について考えた。
2006年 08月 03日
「茨城出身であることを背負って東京でがんばっている若者」にスポットをあてる云々・・・。頭に「?」が浮かぶ。茨城出身であることを背負うとはいかに?茨城出身なことにマイナス意識持ってないんだけどな。そして、若者なのかあたしは・・・と思いつつも、故郷に関することだから快く質問に応じた。でもどうやら全然お役に立てなかったようだ。
「海のお写真以外に山のお写真はないんですか?」と訊かれたっけ。茨城と言えば筑波山、とよくききますからと先方。けど、生まれ育った日立から筑波山は遠いのだ。上野に出るほうがむしろ簡単。「畑のお写真は?」「あって数枚ですね。山にも畑にも特に思い入れはないですから」と正直に答えた。そう、いつも撮るのは海なんだ、しかも日立の海。駅から歩いてすぐのあの海。
故郷、思い入れ、海・・・と考えて気付いた、茨城出身ではあるけれど、自分が故郷と呼ぶのはイコール日立なんだということに。ちょっと拡大して予備校に通ってた水戸や、子どもの頃親戚たちと出かけた大子町にも思い入れがあると言えばある。けれど茨城の南や西のほうは皆目わからない。筑波山とか言われてもピンとこない。そして自分自身にネタになるようなドラマチックな要素も特にない。東京で一旗揚げるぞ!と思って出てきたわけじゃない。選んだ仕事が成立したのが東京だったというだけ。
それにしても。案外茨城って広い。知らないところがわんさかある。電車の中から眺める田園風景は美しく、目にするたび帰ってきたなあって実感するけど、だからといって「故郷」ときいて真っ先に思い浮かべる景色ではない。わたしにとっての「故郷」というのはずっともっと狭義的なんだ。
ウェブサイト更新しました。蒲郡で元隣人の井沢母娘を撮った写真を掲載してます。
http://www.mu-cyo.com/
茨城は、本当にとても広い。
まぁでも、「茨城出身であることを背負うとは」は、マイナスに考えることじゃないと思いますよ。確かに元々東京にいてそこで働き続けることと、別の地方からきて東京に居るのだと、考え方が違ってくると思いますから。まぁ、実際東京の場合は、後者のほうが圧倒的に多いのでは?とも思います。
色々景色が違って見えてる気がして羨ましいんですよね。・・・っという
俺みたいな考えの人が考えた企画だったんじゃないでしょうか(笑)。
「東京でがんばっている若者」・・・東京来るとやっぱちょっと頑張らなきゃ
いけないんでしょうか。長渕の歌でありましたけどね「今日から俺、
東京の人になる、『せーっせせっせと』東京の人になる」。今時に比べて
昭和の感じですけど(笑)。ちょっと企画自体がステレオタイプな気がします。
「東京でがんばる」像もあながち、ステレオタイプとは言い切れないです。
私は結婚して便乗しているのでまだ楽な方ですが、
やっぱ、長野出身者は家賃払うのも仕事ゲットするのも大変です。
一方で、長野にいる人はいる人たちで「残ってしまった」という
コンプレックスも強いみたいで、進学校だった私たちの学校の
同窓会をしていたら、そうでない高校の出身の人たちに
からまれたことがありました。男女で色気ぬきに平等に飲んでるのが
悔しかったらしいんですよねえ・・・あちらでは、
そういう、これからまだ未知数の未来のある若い人たちが
なんとなく集まって、というのが成立しないから。
つまり、残ってるのは、家を継ぐとか、とある仕事を一生
続けるんだろうな、とか、そういう将来設計が
20代前半でほとんど決まっちゃってる人たちばかりだから。
いなさそう。
確かに番組の質問が「?」ですよね。
長野出身だというと、よく色んなスキー場の名前を挙げて
「行ったことあります」といわれますが、
大抵知らないので(笑)、反応に困ること、私もよくあります。
背負う、ナオムーチョさんが考えているほどのニュアンスを知らないで使ったんじゃないかな。今の日本で良くも悪くもそういう「郷土の名をあげる」みたいな・・そうか、そうじゃなくて「十字架を背負って」という意味合い?・・どっちにしてもあまりなくなってきたように思います。甲子園大会になると突然目を覚ますことがありますが。それでも遠くの高校だとピンと来ないですね。
内容の方向性が変わったというその番組を楽しみに待っていようと思うのですよ。どんなになるかな。
長野はもっと広いですよね。松本とか飯田方面と上田や長野市とでは全然東京からの行き方が違いますものね。スキーにも行ったけど、上田や須坂、小布施のほうが印象に残ってます。たまたま友人の実家があるので何度か遊びに行きました。週末また上田に行きますよー。イベントあるとかで。
ことあるごとに茨城出身と言ってきましたがそれはアイデンティティーのひとつのようなもので、背負う云々の意識ゆえではないのですがね。茨城いいとこ一度はおいで〜のニュアンスです(笑)。
むーちょさんが県南をあまりご存じない様に、私も県北は疎いです。
かみね公園のSLの話がなかったら、
私はおそらく未だに県北に興味をもたなかったかもしれません。
筑波大にはバスも出ていますが、
講義の合間になると自転車移動がすごいと聞きます。
「ここは北京?」とは友人の弁。
それと、つくばエキスプレスの守谷駅から、日立行きの高速バスが出てますよ。
「ここは北京?」・・・なんとなく想像ついちゃいますね(笑)。ずっと前に読んだ荒俣宏氏の本に筑波大学七不思議的な文章が載ってました。ちょっと怖かったです。