七輪バーベキューの果てに想ふ
2007年 04月 22日
大人4人にこどもが7人。当時3歳だった子が今や小学6年生、生まれてなかった子が逢わないうちに3歳だったりと、時の流れの早さにおののきつつも大人の様子はちっとも変わっていない・・・(と信じたい)。小学6年のHちゃんはいつの間にかあたしの身長を追い越し、目線が同じコメントも大人。「誰々ちゃんのママ」でないわたしは子どもたち的にはとらえどころがなかったのかもしれない、気付けば仲間扱い。縄跳びの二重跳びを披露したところ、「すごーい!」とえらく感激された。ありがとう、ちょっとだけお姉さん気分、実は随分年上なのよ。
4人集うのは何年ぶりかわからないくらい久しぶりなのに、そんなの関係ないんだなあと思うほど話が盛り上がった。おのずとお受験の話も出る。我が身に縁がないといえ、世のお母さん方がどう考えているのかとても興味深かった。子どもたちは七輪バーベキューがとても楽しいようで、団扇でぱたぱた風を送り、肉が焼けたと持ってくる。食べるよりそうした作業を楽しんでいるみたい。ビール片手に炭を足すのを手伝う。去年七輪で秋刀魚を焼く撮影をしたからちょっとばかし知った風を吹かす。
思えば、このくらい大きな子どもがいてもおかしくない年齢。友人たちには子を持つタイミングが訪れて今お母さんしている。自分にはお母さんになろうという発想が元々なかったから機会もおのずと訪れなかったのか、これからやってくるのか、それはわからない。ただ今の自分は「子ども持つなんて考えられない」とは思わなくなった。正月に実家に帰ったときに、「両親は孫ができたらこれからの老後生きてゆくモチベーションがうんと上がるだろうな」と思った。たとえあたしがカメラマンとしてどんなに大きな仕事をするのよりも孫ができるほうがうんとうんと嬉しいだろう。
友人と語らい子どもたちと遊び、思いのほか早く帰宅したから前倒しでぬか床作りをしようと思ったけど、ほうろうの容器がみつからず断念、日本酒をすすりながらPCに向かい、いろいろなことをついつい考えてしまう33歳春の宵。「加賀鳶」が心に沁み、頭を痺れさせる。
今月のウェブサイト→「都市春〜toshisyun〜」というタイトルは芥川龍之介の「杜子春」とかけてみました、なんの脈絡もないけれど。http://www.mu-cyo.com/