フォトグラファーの武藤奈緒美です。日々感じたことや思ったことを、写真とともにつれづれなるままに。


by naomu-cyo
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林忠彦写真展と三遊亭きつつき勉強会

 日中みっちりMac作業、たくさんの画像と向かい合う。作業がスムーズに進み、気分がいい。その後渋谷の現像所と納品先へ。

 夜から築地で三遊亭きつつきさんの勉強会。その前に銀座で開催中の写真展へ。林忠彦写真展「カストリ時代」。
林忠彦写真展と三遊亭きつつき勉強会_a0025490_3285364.jpg
 「林忠彦」の名前を知る前に彼の作品を知っていた。Bar「ルパン」のスツールの上で足を組み楽しそうに話す死の一年前の太宰治の写真や、とっちらかった部屋で文机に向かう坂口安吾の写真はあまりにも有名で、日本文学専攻の自分は何度も目にしてきた。その二枚が会場入り口を飾っている。おのずと「かっこいい・・・」と呟いてしまう。「文士」という言葉がまだリアリティをもっていた頃の写真。ほかには戦後日本の風俗を撮ったものが展示されていた。煙草をくわえる浮浪児、兵隊の復員風景、吉原の女性、踊り子等々・・・。貧しい時代にもかかわらず写っている人々からは生の華やかさが強烈に伝わってきた。どうしても手元に置きたくなったので写真集も購入。

林忠彦写真展と三遊亭きつつき勉強会_a0025490_3295197.jpg 雨が本降りになる中、きつつきさんの勉強会は大盛況だった。客層はさまざまな年齢層がまんべんなく、男女比もそう大差ない。こないだ上野鈴本に行ったときは大半が高齢者で、30過ぎの自分が若く感じたくらいだったから、この会の客層はものすごく新鮮な感じがした。

 きつつきさんとの「初めまして」は「落語ワンダーランド〜登竜門〜」の中の美形若手噺家撮影のとき。撮影時に見せてくれた表情の豊かさは本日も顕在。噺を3つ披露し、それぞれ衣装替えがあり、個人的には3つめの「三枚起請」のときの姿がいちばんお似合いだと思った。たくさん笑わせていただく。

 今月あたまに市馬師匠と正雀師匠のCDジャケット撮影をやらせていただいてから軽く躁状態が続いていて、今までに輪をかけて撮影が楽しくてしようがない。ファインダーをのぞくと欲が出てきてあれもこれもとどんどんテンションが上がる感じがして、これはかなり気持ちいい。走るのが嫌いな自分は「ランナーズ・ハイ」なんて感じたことないけど、写真を撮っているときの高揚した気分はそれに近いのかもしれないなって思った。さて明日は一日暗室にひきこもり。これまた楽しい作業なのだ。


 今月のウェブサイト→「都市春〜toshisyun〜」というタイトルは芥川龍之介の「杜子春」とかけてみました、なんの脈絡もないけれど。http://www.mu-cyo.com/
Commented by ひで at 2007-05-07 01:08 x
こんにちわ。
きつつきさんは2日の「四派で深夜」で拝見しました。
最初は末広亭の高座や雰囲気に戸惑っている様子が見えましたが、
噺に入って行くにつれ落ち着いてきた様子がうかがえました。
これから楽しみな噺家さんで、私も注目して行きます!
Commented by naomu-cyo at 2007-05-07 02:16
ひでさん・・・よろしかったら「美形落語会」にも是非!きつつきさん&ろべえさん出ますよ〜!今月もあるのかな、きつつきさん勉強会。わたしは今日末廣亭に行って参りました。初めて披露目興行を拝見してえらく感激してきました。師匠と弟子の関係がすごく羨ましかったなあ・・・。
Commented by ひで at 2007-05-08 05:23 x
披露興行いかがでしたか?
新真打のうち柳太郎師と文月師は、本来入門した師匠(柳昇・文治)が亡くなり、兄弟子(昇太・伸治)の預かり弟子として晴れの日を迎えたわけですが、柳昇師も文治師もきっとお喜びになっていらっしゃるでしょう。
素晴しい披露目でした。

「美形落語会」はきつつきさんやろべえさん以外にも司さんやたけ平さんも出演されるのですね。
なかなかおもしろそうな会なのでメモしておきます!
Commented by naomu-cyo at 2007-05-08 10:42
ひでさん・・・ほんとに楽しい披露目でしたねー。口上のとき師匠連のつっこみ合いがなんとも面白く、新真打ちお三方は一生懸命笑いをこらえているようにも見えました。
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by naomu-cyo | 2007-04-25 03:30 | 落語 | Comments(4)