今日のわたしは完全燃焼。
2008年 01月 11日
バスで爆睡。終点まで乗って機材をひきずりながら我が家へ。風呂につかり朝飯を食らい駄猫ぱちに朝のあいさつをし化粧なんぞしていたら出発時間に。新宿に出て担当編集者と待ち合わせ、初めてのロマンスカーに乗っていざ小田原へ。テンション上がるロマンスカーの乗り心地。座席が窓に向かって斜めにしつらえてある。たちまち小旅行気分に浸る。
急ぎ新幹線に乗って帰京。いったん事務所に戻り別撮影の準備。毎月10日に連続10回続けられる立川志ら乃さんの独演会初回撮影が本日。特撰落語会の撮影に続き、真新しい落語会を最初から通して撮ってみたかったこともあって、自ら志ら乃さんに撮影させてもらえないか打診して了解をいただいた。志ら乃さんは学校こそ違えど学年が一緒なので、同級生つながりという意味でもじっくり撮ってみたかった噺家さんで。快諾していただき気合いが入ると同時に緊張も走る。なにせこの独演会は真打ち昇進を果たすための会なのだ。
今まで2、3度撮影させていただいたとはいえ落語会に行って挨拶する程度なので、完全アウェーに単身乗り込んだような心境だった。でもまあそこはそれ、始まってしまえば撮ることに専念するばかり。ひきでカメラを構えた最初の三席「初音の鼓」「看板のピン」「だくだく」は笑いながら撮るような余裕もあったけど、仲入り後の「品川心中・上下」は高座のすぐ下手側に陣取ったこともあってものすごく近くなり、シャッター音を終始気にしつつこれ以上ないくらいに集中しながら表情の変化を追った。まだ噺によっての所作事などが頭に入っていないこともあって、ファインダーのぞきっぱなしの撮りっぱなしの2時間弱、おかげで随分とさまざま撮れた。PC作業が楽しみになるであろう写真がけっこういろいろあるんじゃないかな。
それにしても・・・「看板のピン」自体を聴くのは三度目で、志ら乃さんのを聴いてこの噺をようやく面白いと思えた。ほんとに噺家さんによって面白さの度合いが全然違うんだ。これぞなまものの壮絶さ面白さ哉。
事務所に帰る途中、ふいに「今日は完全燃焼したなあ」という実感がわいてくる。膝はわらっているし、肩が回らないほど重たい。でも一日の容量を全て使い切った爽快感らしきものが湧いてくる。事務所で明日の営業回りの準備をしつつデータを落として、終電間際で帰宅の途につく。近所のラーメン屋で腹ごしらえしたら、ふつふつとエネルギーが湧いてきた。新しい年になってもやっぱり、写真を撮るのが楽しくてしようがないっていうサインだね。
ひさびさウェブサイト更新しました!冬だけど夏の写真、「赤目四十八瀧」を訪れた写真です。http://www.mu-cyo.com/