「MY BLUEBERRY NIGHTS」を観る。
2008年 04月 16日
監督はウォン・カーウァイ。一番好きって言うくらい大好きな監督。「天使の涙」は好きな映画10本のうちに入る。彼がアメリカで初めて撮った作品「MY BLUEBERRY NIGHTS」、主演はジュード・ロウとノラ・ジョーンズ。出演者が白人になっても、まさしくカーウァイ・テイスト顕在の映画だった。もう、心の底から大満足。嬉しくて嬉しくて、コロナとライムを買って帰宅。家酒はほとんどしないんだけど、なんだか「乾杯!」な気分だったから。
もう、しょっぱなからウォン・カーウァイの世界。彼の手にかかると、二枚目ジュード・ロウも街にいるふつうの兄ちゃんになる、「天使の涙」での金城武がそうだったように。特別感が消えて誰にでも起こりうる物語を紡ぐ担い手になる。
この監督の作品が好きな所以は、感情のあわいを描くのが見事だから。目立った事件は起こらない。日常感を保ったまま、物語が切なく優しく進行する。切なさはどこまでも切なく、優しさはどこまでも優しく叙情的。それがちっともくさくないから観ていてしらけることもない。いつかどこかで味わったような想いがよぎり、心がきりきりする。年とともに涙腺が緩むって言うけど、緩みっぱなしだった。
叶うとか叶わないとかに関わらず、誰かに一心に恋をしたくなるような、そんな映画。ウォン・カーウァイ監督はまたも素敵な宝物をもたらしてくれた。感激ついでにあたしも恋がしたいぜ・・・。
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前評判は高かったけど、監督がこのキャストでこういう内容でどんな
感じになるのかなと思っていたけれど、ウォン・カーウァイはウォン・カーウァイでした。
すごく映像も素敵だったし、観終わってからもとても嬉しい気持ちになりましたよ。よかった。