フォトグラファーの武藤奈緒美です。日々感じたことや思ったことを、写真とともにつれづれなるままに。


by naomu-cyo
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LOVE福岡。

 18日、《RELAX》の舞台の千秋楽を見届けロビーに展示した写真を撤収。今回の芝居もやたらと心に残ってしようがない。余韻をかみしめつつ会場から羽田空港へと向かう。最終便で博多へ。前泊して翌19日朝に大牟田に移動し、パンフレットの撮影。昼から雨が降り出した。ほとんど室内での撮影だからさほど影響せずに済んだ。

 21歳の夏休み、卒論のネタ集めのために10日間くらい福岡に滞在した。大牟田の手前の柳川にはたしか3,4日間ほどいた。そのときたまたま知り合った大牟田出身の女の子といまだに交流が続いている。たまたま福岡で仕事があると決まって彼女に連絡し再会する。そんな彼女も今は幼い子を持つ母で、雨降りなのと思いの外遅くなったのとで今回はメールと電話でやりとりするに留まる。それでも元気な声を聴けてよかった。

LOVE福岡。_a0025490_11161992.jpg そういういきさつもあってか、福岡は妙に親しみを憶える土地だ。行けば必ず彼女と出逢った偶然の出来事を思い出すし、暑い中海岸線沿いを歩き回ったことも思い出す。能古島に渡ってひとりで海水浴したことも、どんこ舟に乗って柳川の水路をめぐったことも、檀一雄のお墓参りをしたことも、柳川の駅前でうなぎを、小倉で肉じゃがパスタを食べたことも。あのときの帽子を夏になるといまだにかぶっている。もうじきあれから13年。ぐるっと干支がひとめぐりして、そうして改めて当時好んで読んだ本を読み返したりなんてしている。あの頃はまさかカメラマンになるなんて予想だにしてなかった。何になりたかったんだっけ?

 今までも仕事で年に1,2回は福岡へ行く機会があったけれど、そのどの時よりも13年前の夏に初めて訪れたときの記憶がいちばんヴィヴィットだ。近い過去の出来事だからって必ずしも強く印象に残るわけではなく、時間軸と記憶の濃さって決して比例しない。高校時代のクラスメイトの名前は忘れても、小学6年生のクラスメイトの名前はきっちり憶えていたりする。物理の公式は忘れても日本史の年号は憶えていたりする。

 今回の福岡は時間的にタイトで空港で博多ラーメンを食べるに終わったけれど、毎度恒例の土産物・いわし明太を買ってきたので、ご飯を炊いて博多の味を楽しむことにしよう。



 ウェブサイトを更新しました!2007年夏の旅ももうあとわずか。和歌山は雑賀崎を訪れた夏写真の数々です。http://www.mu-cyo.com/

 
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by naomu-cyo | 2008-05-20 11:16 | | Comments(0)