好き好き大好き!上田の街〜ちょこっと旅気分編〜
2008年 07月 04日
機材を片付けパンを物色購入しスタッフの方たちにお礼を言い、「せっかく上田に来たんだから」とおっしゃる甲田さんの厚意に甘え、上田観光に出発する。後部座席で反っくり返ったまま爆睡するうちに辿り着いたのは田沢温泉郷にある老舗の温泉旅館「ますい旅館」。ここは島崎藤村ゆかりの宿なんだとか。昔の映画に出てきそうな風情のある旅館で、丸ごと文学のようなたたずまい。眠気もたちどころに吹っ飛ぶ。
一緒に行った女性陣と露天風呂に浸かる。予想してなかった展開に、仕事のはずがすっかり旅行気分。ぬる湯なのでちっとものぼせてこない。とても静かな中での露天風呂。空はまだ昼間の青空を残してた。
その後、丸子へ移動。なんと蛍の里があるという。ここで上田でガラス作家をしている友人kaoliと合流、仕事とはいえせっかく来たから逢いたかった。蛍見物の人出がすごく、行列ができている。緩やかな坂道をのぼり真っ暗な森の中へ入る手前の橋の上で思わず息を飲んだ。たくさんの緑の光がゆっくり点滅を繰り返している。「すごい!すごい!」しか言葉が出ない。初めて見た蛍の群れ。それは幻想的な世界だった。周りにひしめいているたくさんの人の存在も真っ暗で見えない。灯りは蛍が放つ光だけ。ひたすらその光を見つめる。吸い込まれるように、見つめ続ける。あと一週間くらいで終わっちゃうそうで、蛍を見るにはすごくいいタイミングだったらしい。こんなところがあったなんて。別天地だ。