「同志」と呼ぶんだろうな。
2008年 08月 24日
何度かお目に掛かった人もいて、改めて挨拶したりおしゃべりしたり。一度M氏の事務所で挨拶したことがあるフォトグラファーのT君とちょこちょこ話をする。彼の作品が展示されたりモニターで流れていたりしたのだけど、とても素敵なポートレイトを撮る。現場の雰囲気はどんななんだろう、どうやってこんなにキラキラした写真が撮れるんだろう・・・そんなことをあれこれ思いつつ眺める。
同じような機材を使っても撮れる写真はさまざまだ。わたしはわたし、あなたはあなた、なんだけれど、素敵なのを見せられると正直「あたしはこのままでいいのかしら」と思い気持ちが波立ったりする。それで宴もたけなわの頃「あたしはライティングして素敵に撮るってことが上手じゃなくて自然光が好きだからそればっかりで撮ってるんだけど、T君の写真とても素敵だよね」というようなことを当のT君に話してみた。本人はけっこう酔い酔いだったから話したことを憶えていないかもしれないけど、「そんな器用になんなくてもいいんだよ。自然光で撮るなら自然光で撮るでいいと思う。なんでもかんでも知らなくていいんじゃないかな」とニコニコなんだか酔っぱらってへろへろなんだかな感じで話してくれた。
朝ご飯の後に水ようかんを食べながらT君の話を思い出し、このようなことを考えていた。きのう幾人かの同業者と言葉を交わしたおかげで、ほったらかしのままの写真の整理に着手する気力が湧いてきたし、2008年残りの4ヶ月にやっておきたいことが見えてきた。同業者はライバルじゃなく、同志であり真の理解者なんだ。素敵なフォトグラファーに逢うたびその思いを強くする。
ウェブサイト更新しました!今月は若手噺家・立川志ら乃さんの真打ちをめざす姿を撮影した写真たちです。http://www.mu-cyo.com/