フォトグラファーの武藤奈緒美です。日々感じたことや思ったことを、写真とともにつれづれなるままに。


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ひさびさPONYのライブ

ひさびさPONYのライブ_a0025490_18788.jpg 9日。朝から拙宅にてお箸のカタログ撮影。編集のMさんとまずお茶を飲んでから開始、場所は食器棚や自然光の入る窓辺で。数カット撮影ののち事務所へタクシー移動、雨が降り出す。遅めランチをとりライティングをし撮影再開。お箸って難しい。見せ方が単調になってしまう。小打ち合わせを織りまぜながら19:45、本日分終了となる。続きはスタイリストさん立ち会いのもと翌日へ持ち越しに。

 急いで機材をまとめ渋谷のライブハウス・クロコダイルへ。PONYのライブへ行くのは夏以来。一年間のライブサーキットのひとつの区切りのライブ、といった感じかな。メンバーに逢うのもほんと久しぶりだからなんだかどきどきしてしまうよ。


ひさびさPONYのライブ_a0025490_191150.jpg 開演から15分遅れで到着、すぐに撮影開始。そうそう、この感じ!PONYだPONYだ。ステージからPONYの音があふれてくる。サックスが入った編制は初見なのでそれが殊に新鮮にきこえる。ボーカル・タッシーのMCはやはり巧みで、観客の心をどんどんときほぐしていく感じ。進行役・橋本くんの振り切れたトークとの相乗効果で楽しみやすい空気を醸し出してゆく。

 ステージぎりぎりまで客席があるので食らいつきで撮るのは断念、客席後方や間から撮っていたけど聴き入るシーンも多かった。久しぶりのPONY、ライブ感にひたひたになりながら撮る楽しみったらない。どのあたりがかはうまく説明できないけれど、タッシーなんだかエロくてかっこいい。今日はほとんどタッシーカメラ状態。撮った枚数の3分の2くらいをタッシーが占めた。最近年末進行のさなかにあって仕事に忙殺されている身なので、この夜のライブは写真を撮るのを楽しむ一方でとても癒されるという、カメラマンなんだが客なんだか状態だった。


ひさびさPONYのライブ_a0025490_183741.jpg 縦ノリ系ロッキンなライブも好きだけど、PONYのように聴かせつつも徐々に心が華やいでくるライブもやはりいいなあって思う。ステージと客席がお酒飲みながら楽しげにおしゃべりしているみたいなライブなんだよね。ロッキンなライブは「会場にいる=ライブ渦中」でしかないんだけど、PONYのライブは「ちょっと飲んでいくかい→仕事の後の酒は旨いね→お、今夜はバンド演奏があるんだね」とか言っている間に酒場の空気のすき間すき間にPONYの音がしみわたっていって、気が付くと連れの顔を見ずにステージ向いて飲んでいる、みたいな感じがして、日常の一場面の中に音が広がっていくのを感じる。

 音楽シーンに疎いし楽器が何ひとつ弾けないからなのか、ミュージシャンというのは自分にとってときめきの対象度が強いことをここ数年の我が身を省みて気付く。アシスタント時代様々なカメラマンに接したけど存在そのものにときめくってことはなかった。それはカメラマンという職業が自分にとってものすごく現実的だったからかもしれない。その点ミュージシャンという存在は自分に引き寄せてみることができないからなおさらときめいてしまうのかななんてなことをPONYのライブを観て改めて感じる。同じく「表現」という地平に立っている点ではなんら変わらないのにね。それにしてもかっこよかったなあ、みんな。

ひさびさPONYのライブ_a0025490_194364.jpg
 さてPONYはクリスマスイヴにも下北沢でライブをやるのだけれど、仕事の予定もプライベートな予定も今んところ入ってないあたしは、ライブのデータができたことを口実にのこのこでかけていって、イヴにおひとりさま35歳の境遇をPONYの音楽に慰めてもらうことになりそうな気配濃厚。躍起になってなんとか予定を入れようとしていた時代は随分遠くなっちゃった。ま、いっか、そう悲壮感があるわけじゃなし。でも一方ではデータ作成に忙殺されるイヴになるかもしれない恐れもあり・・・。
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by naomu-cyo | 2008-12-12 01:10 | 音楽 | Comments(0)