フォトグラファーの武藤奈緒美です。日々感じたことや思ったことを、写真とともにつれづれなるままに。


by naomu-cyo
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京都へ〜建仁寺にて〜

 連休中「うかたま」の仕事で京都へ行ってきた。新春早々京都だなんてめでたい!この撮影の打診を受けたときは鳴門におり、駐車場で「わーい!」とでかい声で喜んだのを憶えている。

 京都・・・。何度行っても飽き足らない土地。そちこちに歴史の舞台が転がっていて出くわすたびに萌えまくる。くるりの出身地でもある。今回はお茶の取材。建仁寺と老舗のお茶店2軒をめぐる。初めて京都の南側にも足を踏み入れる。

 今回はデジカメも中版カメラもストロボも持参なのでえらい荷物。でもまあ京都だし、ってことで重さが半分くらいに感じる。東京を出るときはまだ外が真っ暗だったけど、夜が明けたら天気がとても良くて富士山がきれいに見えた。

 京都に着いて京阪電車に乗って四条烏丸へ。そこから花見小路を抜けて建仁寺へ。二度目まして。おととしの京都音博のときにも来た。今回は裏手の座敷で雲林院の見目麗しい若いお坊さんにお話を伺い撮影をする。

京都へ〜建仁寺にて〜_a0025490_1034041.jpg
 何がすごいって。ここには鎌倉時代に栄西が宋から伝えた「喫茶」のスタイルが残っているってこと。宋はその後チンギスハーンに滅ぼされ宋の時代の文化もつぶされてしまったから今の中国にもその作法は残っていないんだとか。それが茶道とは全然違っていて面白い。800年前にお茶が伝来し400年前に千利休が茶の湯を始めた。だからお茶の歴史からすれば利休さんは最近なのですとお坊さんは笑って話される。「京都が焼けたときにこの寺もだいぶ焼けまして」・・・っていつですか京都が焼けたのって・・・「応仁の乱のときです」・・・応仁の乱って室町時代だよな・・・。お坊さんはわたしと同世代にも関わらず、背後に横たわる歴史の長いこと長いこと。時の感覚がだいぶ違う。そこがまたたいそう面白い。

 伝来当時の作法を撮影させていただく。それがまた突っ込みどころ満載なおかしさで思わず「茶筅をなんでそこにくっつけるんですか」とか「どうして腕を交差するんですか」等々あれこれ質問してしまう。「なんででしょうねえ。たしかに変ですよね」とお坊さん。さりげなく出された茶碗が江戸時代のものと知って「触っちゃった!」と我々が恐縮していても涼やかなお顔で一向に意に介さない様子。そうか、江戸時代は最近なんだな、お坊さんの時間感覚では。

 前回来たときは「風神雷神図屏風」見て「双龍図」見て座敷でのんびりしただけにとどまった建仁寺。今回はレアなシーンが撮影でき興味深いお話が伺えて大満喫。ランチはにしんそば専門店で三人そろってうどんを食す。そして午後、伏見は中書島へ。
Commented by guminomi2 at 2009-01-15 15:26 x
元気ですね、京都の冬ってむちゃくちゃ冷たいでしょ。若さですね。ところで、今年からNHKの土曜時代劇で終わりの歌、歌ってるの、くるり、って出てましたけど、かの、くるり、さんなんですよね?
Commented by naomu-cyo at 2009-01-15 16:54
guminomiさん・・・寒かったですけど、寒さよりLOVE京都!でした。そうなんです、時代劇の曲、かの「くるり」です。渋めの新曲です。たしか2月10日発売!です。是非お手元に〜(って何者だ、あたし・・・)
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by naomu-cyo | 2009-01-15 10:05 | | Comments(2)