フォトグラファーの武藤奈緒美です。日々感じたことや思ったことを、写真とともにつれづれなるままに。


by naomu-cyo
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おかえり、黒猫。

 打ち合わせで渋谷にいたらスタジオ時代の同期Tからメール。赤坂で早めに仕事が終わったからお茶でも・・・という誘い。青学正門前で拾ってもらう。

 逢うのは久しぶり。写真展に顔を出さず欠かさない年賀状もこなかったから心配になって、10日くらい前に「音沙汰ないけど大丈夫?」とメールしていた。どうやら体調を壊していたらしく、「11・12月はやばかった」んだそうで。もうすっかり元気そうでよかった。

 Tはユーモアがあり同性には頼られ女性という生き物に等しく親切で聞き上手、でも自分は決して弱音なんて吐かない。溜まったストレスも見ないふりするようなヤツだ。「どうせ男としての美意識に反するとか思ってるんでしょ?」と言ったら「そうだな」と。せめて具合の悪いときくらい周りに相談すればいいのに。

 何気なくポケットに手を入れて自宅の鍵をなくしたことに気付く。事務所の鍵は無事で黒猫のキーホルダーをぶら下げた家の鍵だけがない。わたしが留守の際ぱちの世話をしてくれる友人が合い鍵を持っているので急ぎメール。鞄の中とTの車も調べるけどない。


おかえり、黒猫。_a0025490_923158.jpg 打ち合わせののち、この日歩いたところを逆にたどってみる。青学の守衛さんに鍵の落とし物が届いてないか尋ね申し訳なさそうに「ごめんね」と言われ、ちらっとのぞいたアンティーク着物店で尋ね、宮益坂の郵便局で尋ね、みずほ銀行で尋ね、ハチ公前の交番で尋ねるも、届いてない。通りかかっただけの駅でも尋ねてみたけどない。近所の京子ちゃんに祖師谷のコーヒーショップに行ってもらったけど届いてない。渋谷に出るのに乗った東急バスにも電話するけど届いてない。もう一度車内を調べてみつかったら連絡しますからとのこと。最悪合い鍵があるからいいとしても・・・自宅のそばで落としたとして。それで家を突き止められてぱちに危害を加えられたらどうしよう・・・と負の連想。京都のカフェで一目惚れした黒猫のキーホルダーも惜しい。どこにいるのか黒猫よ。

 半ば諦めて、青山のMさんの事務所へ預けたままのファイルを引き上げに伺う。先日の餅つき大会のお礼を述べ、お茶をいただきながらこれからの話などいろいろしていたら萎えていた気持ちがだいぶ盛り上がった。そこを辞してから携帯を見たら着信が。東急バスからだった。折り返すと「鍵がみつかりましたよ」と。そうか、やっぱりバスだったか。営業所まで急ぎ取りに伺う。

 この煩雑な都市・東京でなくした鍵がまさか見つかるとは。バスの中だったからいいものの、路上で落としていたらみつからなかったろう。探し直してくれたバス会社の方に感謝。合い鍵を持つ友人とTと京子ちゃんに無事にみつかったと連絡。ありがとう、お騒がせしました。
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by naomu-cyo | 2009-01-24 09:26 | フォトダイアリー | Comments(0)