フォトグラファーの武藤奈緒美です。日々感じたことや思ったことを、写真とともにつれづれなるままに。


by naomu-cyo
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花のお江戸を堪能するまでもなく・・・

 3日午後に札幌入りし、そのまますすき野にある取材先に直行。遅くにホテルに戻り、ベッドに入ることなくその上でいつの間にか爆睡、窓から差し込む強烈な朝日で早朝に目が覚める。仕事で泊まるにしてはなかなかにおしゃれで落ち着くホテル。このまま帰るのはもったいないから、湯船にお湯をはり持参したLUSHの泡風呂入浴剤を入れてのんびりバスタイム。和洋食べ放題の朝食だったので、主食はパンでおかずは和にし、クロワッサンを食べながらかぼちゃの煮物やきんぴらごぼうを食す。これが意外と合うのだ。4日の昼すぎには帰京、なんだか慌ただしい。

花のお江戸を堪能するまでもなく・・・_a0025490_521186.jpg
 ほんとは事務所に寄りがてら目黒川沿いの桜たちを堪能したかったけど、それをしていると夜の落語会に間に合わないから空港からまっすぐ家に帰る。ぱちがぼやーんとしていた。昼間に家に居るのもなんだか久しぶり。ひといきついた後機材を入れ替えて深川へ。「特撰落語会」、期待が一気にふくれあがるような豪華な顔付け。さん喬師匠「井戸の茶碗」、鯉昇師匠「千早振る」、市馬師匠「欠伸指南」。市馬師匠のお弟子さん・市楽さんが二つ目に昇進したので一席「長屋の花見」を。舞台袖から撮影しながらほくほくだった。

 打ち上げの席で鯉昇師匠が今度真打ちに昇進する自分のお弟子さんのことを話されていた。「性格も温厚だしいいヤツだから先輩にかわいがられる。それはいいことではあるけれども、かわいがられるってことは先輩をおびやかす存在じゃないと安心されているってことなんですよ。少々煙たがられるような存在でいないとねえ」・・・鯉昇師匠の実感がこもったアドバイスだなあと感じる。気概を持て、ってことなんだろう。甘いもんじゃないってことは師匠たちの高座を拝見すれば一目瞭然。師匠たち自らも顔付けを楽しみつつ高座の上でせめぎ合いをしている、って感じるから。

花のお江戸を堪能するまでもなく・・・_a0025490_5213542.jpg
 5日は休みだったけど行きたい落語会がふたつあったので、家の雑事を済ませるべく早起きしてあれこれ。すべて済んだ後ぱちのご飯を買いに行く。その道すがらには桜並木があるのでカメラをぶら下げて出かける。ここの桜はものすごくのっぽなので思い切り見上げて撮る。

 昼すぎに豪徳寺駅から歩いて数分の三界寺へ。権太楼師匠とお弟子さんたちが出る落語会。行ってみたらどうやら地域の人向けに開かれた落語会で、同じ世田谷区だしうちから20分の近場とはいえ場違いだったかしら・・・と思いつついそいそと入場、広々としたお座敷が地元らしき人たちで満杯。前の晩の特撰落語会でお逢いしたばかりの小んぶさんに遭遇、と思ったら出演する右太楼さんにも遭遇。「かわら版に情報載ってたし近場だしって来ちゃったんですけど・・・」と言い訳を。あくまで入り口付近に控えめに座って聴く。

 小んぶ「初天神」
 右太楼「金明竹」
 甚語楼「夏泥」
  中入り
 柳好 「権助魚」
 権太楼「不動坊」

 夜は日本橋にて入船亭遊一さんの独演会。前回行けなかったので念願の会で。
 辰じん「道具屋」
 遊一 「悋気の独楽」
 正楽  紙切り
 遊一 「たちきり」
  中入り
 加藤武「宮本武蔵」朗読
 遊一 「将棋の殿様」

 「悋気の独楽」とか以前聴いた「厩火事」とか、勝手ながら遊一さんによく合った噺だなあと感じる。二つ目さんの独演会なのにとても豪華な会。楽しかった。

花のお江戸を堪能するまでもなく・・・_a0025490_5235892.jpg
 ・・・と5日を満喫したところで明けて6日は一路松山へ。どうやら江戸の桜ではなく松山の桜を堪能することになりそうだ。
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by naomu-cyo | 2009-04-07 04:26 | 落語 | Comments(0)