昨夜は志ら乃さんの独演会を撮りに浜松町へ。ここ最近友人の若きライター男子もこの会に足を運ぶようになった。いい傾向だ。打ち上げ後大門のうどん屋へ。彼はやたらとため息をつく。事情を尋ねることなく本人が語るに任せると、どうやら恋らしい。「仕事の話だけじゃなく、そっちの相談にものって欲しかったんですよ」・・・そう言いますが、あなた。ご存知かと思いますが、参考にならないと思うのよ、わたしの意見など。だって話を聴いてあまりの展開の速さに驚いているくらいなのだからして。
恋のし始めってどんなだったっけ・・・。わたしの場合だいぶ長い付き合いがあったため、最後に恋が芽生えたのってさかのぼること約9年半前になるのだよ。冷静に考えるとだいぶ昔のことだ。道理で30代も半ばになっているはずだ。当時はまだアシスタントだったなあ。遠くまできたもんだ・・・と心が遠い目になっているわたしの前で相変わらず彼はため息をついている。「最近の男子は自分から行かない人が多いというから、積極的に行動を起こしたらいいんでないの。それにしても展開速いね。間合いを詰めてから告白、じゃないんだね。若いってスバラシイ」と独り言めいた助言にもならないことを言う。恋焦がれられる女子は幸せだ。自分の場合は自ら行動せねば成就しがたかった。もちろん毎回成就ってわけじゃない、むしろ玉砕の積み重ね。おかげで非現実的な対象にきゃあきゃあし、プライベートの大半の出来事にはほとんど動じない太々しい大人になってしまった。おいたわしや、わたし・・・。
恋の芽生えじゃなくても、前向きだったりひたむきだったりな気持ちが芽生えるのってなんかいい。きのうと同じ道を歩いていても違った光や空気に取り巻かれている気になる。なんにでもなれそうな気がするし、こわいものなんてないような気持ちになる。自分を囲むすべてが自分に好意的で、春風の中に立っているみたいな心地になる。
サクラサクになるかサクラチルになるか行動起こさなきゃわかんないけど、花は散っても春がめぐってまた咲くのだから、思いまっすぐにぶつかってみたらいい。27歳芽生えの春を心ゆくまで謳歌してちょうだい。
久々にウェブサイトを更新しました!今回は松山の桜たちの写真です。
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