フォトグラファーの武藤奈緒美です。日々感じたことや思ったことを、写真とともにつれづれなるままに。


by naomu-cyo
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ワークショップの撮影に。

 なにくれとなくお世話になっている広告製版社AATさんからの依頼で、両国にあるコミュニティースペース「するところ」での谷山恭子さんによるワークショップを撮影してきた。
ワークショップの撮影に。_a0025490_1321846.jpg
 全4回の開催で今回が3回目。初回を撮影し2回目は別件があって伺えなかったのだが、過去2回を経てこの空間がすっかり様変わりしていた。

ワークショップの撮影に。_a0025490_133678.jpg 今回は前半にパフォーマンスアーティストを招いての身体を使った生き物の表現、後半は谷山さんによる折り紙での生き物作り。親子連れがたくさん訪れる。ワークショップが始まると、お母さんにべったりだった子どもたちが自由に動き始める。子ども同士でつるんだりひとりでもくもくと作業に没頭したり。そういう風景をこちらも撮りたいように撮影する。

 適度な距離を置いて眺めると、子どもの動きって規則性がないからすごく変で面白い。人知れず柱にぶつかって転がっている子もいれば、理解不能な作業に没頭している子もいる。子どもの足の裏とか指とかお尻とか、当たり前なんだけどいちいち小さくてかわいくて、そういう身体の一部ばかりを撮るのも楽しい。画像のチェックをしていたらそれを覗き込んでいた少年が「まあまあ撮れているな」と言ってニヤリ。生意気なのも面白いところだ。
ワークショップの撮影に。_a0025490_1451467.jpg
 ふだんの現場ではしゃべっているんだか撮影しているんだか、な勢いで被写体に積極的に話しかけるけど、こうした撮影では必要最低限しかしゃべらない。撮りたい瞬間を引き出すのではなく、撮りたくなる瞬間を見つけるとか待つとかいう感覚。観察しているとそれはもうたくさんの撮りたいシーンが訪れる。集中してしきりに撮っていたら2時間半がまたたく間に過ぎた。それでも子どもたちは元気、むしろ親たちのほうが疲れきっている。子ども時代の遊びエネルギーは無尽蔵だ。
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by naomu-cyo | 2009-11-29 01:38 | フォトダイアリー | Comments(0)