柳家小三治独演会にゆく。
2010年 08月 19日
さくさくと片付けをして、声高らかに「お疲れさまでした、ありがとうございました!」と言い、近くのビルの喫煙所でお疲れさまの一服をし、事務所に急ぎ帰ってデータをHDに落とし、向かうは大井町のきゅりあん大ホール。久しぶりの小三治師匠の独演会なんである。落語仲間6人で出かけた。
柳亭燕路 「だくだく」
柳家小三治 「品川心中」
仲入り
柳家小三治 「粗忽長屋」
あー、満足。小三治師匠が楽しげに元気に長々とマクラを語り、軽妙に「品川心中」を途中まで、そして「粗忽長屋」をぽんぽんと。嗚呼、もう言うことない。幸せなひとときだった。幸せ過ぎて長いマクラの途中でとろとろと眠気を催してしまったが。
この日は前座さんが入っていなかったようで、開口一番の燕路師匠が座布団返しとめくり返しまでやっていらした。なんとレアな光景よ。「だくだく」という噺は燕路師匠のがいちばん好きなので、それもまた嬉しかった。小三治師匠の「品川心中」は初めて。心中相手を吟味しているお染ちゃんのちゃっかりしゃあしゃあとした感じがいい。この噺が陰気でなくなるから。
小三治師匠の高座に接すると、落語が楽しいというのはもちろんのこと、生活が楽しくてたまらないという感じがじゅんじゅんと伝わってくる。生活のあれこれがすべて落語につながっているような高座、という感じ。師匠の高座を通して師匠の生活を垣間見ているよう。座布団に座っておしゃべりするという至極シンプルなスタイルだけど、落語が抱える宇宙って壮大だ。
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でも、何よりも、師匠がご機嫌さんで話すのを見れたのが一番嬉しかったかもです。また誘ってくださ〜い!
私が行った日はすばらしかったのですが。
会長になったり夏の連続高座で疲れているのかとしんぱいしてました。
この記事でちょっとほっとしました。
昨日は鈴本の権太楼「宿屋の仇討」、とばしましたよ!