昼過ぎから事務所にいる。来週前半に納品の案件がいくつかあるためMacに向かったまではいいが、ちーっともはかどらない。どうもイマイチやる気が湧かず、おせんべいをかじったりお茶を飲んだり棚の中を整理したりして気を紛らわしている。明日は明日で新年会と落語会の撮影、あさっては舞台の稽古場密着。となると、今日進めておかねば大変なんだけどなあ・・・。わかっているんだけど、脳みそレベルでは。
個展後で仕事モードにまだ戻れてないのか。そんな中、お世話になっているデザイン会社の営業さんから納品の件で電話をいただいた。ひとしきり用件が済んだ後、雑談に移る。「毎年2月ってわりと暇で、義理チョコ配っている間に終わっちゃうんですよ」と言ったところ、先方はゲラゲラとひとしきり笑った後、「時間あるならチョコ作っちゃうってのはどうですか?」と、想定外の極地な提案をしてきた。即座に「無理です。綿密にお菓子をこしらえられるほど細やかじゃないんですよ、わたしは」と答える。
だいぶ前だが初めてマドレーヌ作りに挑戦したとき、レシピには「最後にAとBのボウルの中身を混ぜる」と書いてあったのだが、なぜかわたしの前にはCのボウルもあった。ま、いいか、と3つの中身を混ぜ合わせて型紙に入れて焼いたら、紙もはがせないほどにカチカチな、お菓子とは呼べない代物が出来上がった。ふくらまなかったシュー皮の上にダマの残ったカスタードクリームを載せてしょうがなく腹に収めたことだってあるのだ、お菓子は作るまい、作れまい・・・。わたしがお菓子に対してできることと言えば。食べることと撮ることだけ。作るのは得意な人にお任せしよう。
さて、と。いただきもののお菓子をひとつまみして、いい加減作業するかいな。