二年にわたって撮影で関わってきた両国の「するところ」での活動が終止符を打った。
ただ、空間としての「するところ」はなくなるけれど、NPO法人としての「するところ」の活動は今後も場所や形式を変えて続いていく。
両国での最後のワークショップの日、撮影の合間にいろんなことを考えた。ワークショップの記録を残すことを通して、自分は何を撮りたいと思ってきたんだろう、って。
その答えはすぐに出た。子どもの生み出す身体のラインやしぐさや表情、成長の様子、家族の風景。子どもが手にすることで躍動し始めるクレヨンや絵の具や色紙たちが生み出す形。季節によって差し込んでくる光の違い。
参加している親御さんといろいろ話をしたし、写真展にいらしてくれたりもした。言葉足らずだった男の子が一年過ぎる頃にはおしゃべり上手になっていた。二年の間に小学生になってちょっと大人になった男の子もいた。子どもの二年って大きな変化があるんだなって何度も思った。先生役のクリエイターの方々ともたくさんの話をした。時に撮るのを忘れそうになるくらい楽しんだ、二年間の活動。山のように写真を撮った。
代表のI氏と、両国での「するところ」の写真展をしたいですね、ひとつの区切りとしても、なんて話をしている。あ、それやりたい、と答えるそばから、空間が思い浮かぶ。オープニングにワークショップやって、その作品たちをディスプレイにしたいなあ・・・なんて。そう遠くない将来に開催できますように。ひとまず第一章、お疲れさまでした。