フォトグラファーの武藤奈緒美です。日々感じたことや思ったことを、写真とともにつれづれなるままに。


by naomu-cyo
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「リレー・フォー・ライフ」@駒沢公園

 南三陸を故郷にもち、震災以降地元の支援活動を精力的かつ多角的に続けている、着物仲間のCさんが、気仙沼出身の方々と物産ブースを出すというので、撮影ボランティアをかねて「リレー・フォー・ライフ」なるイベントへ出かけてきた。

「リレー・フォー・ライフ」@駒沢公園_a0025490_913482.jpg
 イベントの予備知識ゼロで会場に行き、「がんに立ち向かう日々の思いや体験を語り合い、リレー方式で24時間歩きながら寄付を募るイベント」だと知る。会場内をひたすら歩き続ける人たちがいたのだが、そういうことだったのか。Cさんから、「来年もまた元気に歩けますようにって願いを込めて歩くんです」と教えてもらったのだった。

 イベントの本部スタッフに気仙沼出身の方がいらして、何度かツイッターでやりとりしていたうえに、こないだは猫モデルまでも紹介していただき、この日初めてお逢いすることができた。物販ブースのもうひとりの南三陸出身の方はかつて舞台関係の仕事をされていたそうで、そんなところから話がふくらんだ。

 天気さえ良ければ15日から16日にかけての開催の予定だった。毎回夜はキャンドルを灯して歩きながら夜を越えるのだという。それが15日の悪天候で16日のみの開催になった。本部の方々、参加者の方々一堂、とてもがっかりされたとのこと。キャンドルナイト、さぞやきれいだったろうなあと、灯されるはずだった燈籠を眺めながら思った。

「リレー・フォー・ライフ」@駒沢公園_a0025490_9131716.jpg
 おととい、母に電話をした。お彼岸に帰省したときに、乳がん検診にひっかかり再検査になったと話していたので、その結果がそろそろ出る頃だろうと思ったからだ。様々検査をした結果、なんともなかったことが判明したという。母は毎年乳がん検診を受けていて、以前にもひっかかったことがあったらしいのだが、今回もなんともなくて安心した。その電話で、父方のおばが乳がんで亡くなったのを知らされた。10年前に見つかって、そのときにはすでに手術ができない状態だったらしい。それでも対処療法を続けながら10年生きてこられた。「逢うたび身体が小さくなっていったのよね。ほとんど痛いとは言わなかったって」と。家族葬だったから、今度帰省したときにお線香あげにいきましょうと話して電話を切った。

 これまで大病どころか風邪すらほとんどひかずにきた丈夫なわたしには、歩き通せることの悦びや意義を実感し難いのだが、想像してみる。死を意識しながら生きるのはどういうことなのか、考えてみる。亡くなった叔母の10年に想いを馳せてみる。何が起きてもまずは受け止められるようであれたら。
Commented by kinya. at 2011-10-26 23:21 x
除染の工事で毎日のように行っている公園は重機の工事で穴だらけ・・・。
いろんな出来事が生きているとありますよね。
自分の意志とは関係なく体の一部が知らない間に病気になってしまう。
運命とはこのことなんですかね。
神様って耐えられる試練しか本人には与えないとか。むかぁーしそんなことでいろいろ悩んだこともあったかな。
しかしこのサブレ美味しそう!
Commented by naomu-cyo at 2011-10-27 00:54
kinya.さん・・・郡山ですと、東京なんかよりももっと現実に直面されているのでしょうね。ガラスバッジをぶら下げるとか、風邪でもないのにマスクをするとか、立ち入り禁止の公園があるとか、それが日常の風景化してしまわないうちに終息して欲しいって願いたいけど、こと事故が事故なだけに不安がもたげます。郡山、友人いるから逢いに行きたいなあ・・・。メールしたら、来ることを勧めないって感じの返事だったので切なくなりました。
ちなみにこのサブレ、うまかったですよ。ほんのりパイナップルが効いてます。
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by naomu-cyo | 2011-10-26 09:13 | フォトダイアリー | Comments(2)