フォトグラファーの武藤奈緒美です。日々感じたことや思ったことを、写真とともにつれづれなるままに。


by naomu-cyo
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ファーストきものは弓浜絣

 連休中に新事務所にて「着付け教室」を開講・・・「開講」なんてエラソーだけど、つまりは着付けを憶えたいという友人O嬢と一緒に鏡の前に並んで着ることで、彼女に着る手順を飲み込んでもらおうという試み。あくまで「着られる」が最初にして最大の目標だ。

 先日、O嬢とMちゃんと三人できものを求めて浅草をめぐった。O嬢身長171センチ、Mちゃん165センチ、ともに手足が長い。着付けを憶える以前にMちゃんは一からそろえる必要があったので、浅草のかずさやさんで半襦袢や裾よけ、伊達締めなどを、辻屋さんでは下駄をそろえた。浅草のリサイクルきもの屋をひととおりめぐったものの、ふたりの寸法に見合うそれぞれの好みに叶ったものに出逢えなかったので、徒労に終わるのもなんだからと銀座の店をあたってみることになった。

 わたしも時々お世話になっている「きもの青木」へ。価格帯も寸法もテイストも幅広くそろえている店なので連れて行ったら、店に入ってすぐのトルソーが着ているきものを見てMちゃんが即座に反応。弓浜絣だ。寸法見がてら値段を見る。寸法は裄が足りないくらいであとは大丈夫そう、値段はMちゃん次第。試着したらなんとまあ彼女によく似合ってあとは即決だった。

ファーストきものは弓浜絣_a0025490_1325952.jpg
 一方O嬢、好きな色味だという上品で柔らかな色調の紅花紬(白根澤工房)の単を試着。裄以外の寸法はぴったりで、そして色白の彼女に実によく似合う。加えて帯もぴったりのものを見繕ってもらい、そろってお似合いのものを手に入れた。わたしはといえば・・・。この日は付き添いスイッチをONにして見向きもしないよう心がけていたのだが・・・駄目だった、見つけてしまった、強烈に好きなテイストの松阪木綿を・・・。これが手織りなのに安かった。仕立て代もさほどかさまないので、そのままお願いすることに。嗚呼、まただ、今月は稼ぎが少ないというのに・・・。でも自分で言うのもなんだか、反物を上半身にあててみたら頗る似合っていたのだ。4月上旬まで激務だったんだからよしとしようや、と自分に言い訳。事務所移転にあたって散財したのを都合よくケロリと忘れた。

 洋服に比べたら出費した感が強いはずなんだけど、「これは!」なきものに出くわすと、出費のこわさよりもそれを身につけたい欲のほうが大いに勝る。もちろんべらぼうに高価なものは別だ、手を出そうとすら思えない。自分の身の丈に合った手の届く範囲で思う存分楽しむ。何枚持っていようが、出逢ったときのときめきは毎回初恋に匹敵するほど、なのだ。
Commented by kinya. at 2012-05-27 22:42 x
着物はいいですよね。
普段は洋服でもたまにはって感じで・・・。
Commented by naomu-cyo at 2012-05-29 02:32
kinyaさん、わたしは着物病が進行中なので、撮影の日以外は着物でぶらぶらしております。着慣れるとすごくらくちん〜
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by naomu-cyo | 2012-05-23 01:46 | お着物 | Comments(2)