ファーストきものは弓浜絣
2012年 05月 23日
先日、O嬢とMちゃんと三人できものを求めて浅草をめぐった。O嬢身長171センチ、Mちゃん165センチ、ともに手足が長い。着付けを憶える以前にMちゃんは一からそろえる必要があったので、浅草のかずさやさんで半襦袢や裾よけ、伊達締めなどを、辻屋さんでは下駄をそろえた。浅草のリサイクルきもの屋をひととおりめぐったものの、ふたりの寸法に見合うそれぞれの好みに叶ったものに出逢えなかったので、徒労に終わるのもなんだからと銀座の店をあたってみることになった。
わたしも時々お世話になっている「きもの青木」へ。価格帯も寸法もテイストも幅広くそろえている店なので連れて行ったら、店に入ってすぐのトルソーが着ているきものを見てMちゃんが即座に反応。弓浜絣だ。寸法見がてら値段を見る。寸法は裄が足りないくらいであとは大丈夫そう、値段はMちゃん次第。試着したらなんとまあ彼女によく似合ってあとは即決だった。

洋服に比べたら出費した感が強いはずなんだけど、「これは!」なきものに出くわすと、出費のこわさよりもそれを身につけたい欲のほうが大いに勝る。もちろんべらぼうに高価なものは別だ、手を出そうとすら思えない。自分の身の丈に合った手の届く範囲で思う存分楽しむ。何枚持っていようが、出逢ったときのときめきは毎回初恋に匹敵するほど、なのだ。