順応性について
2012年 06月 06日
今日の名古屋行きもまた最後尾16両目のいちばん後ろの席で、喫煙ルームに行くのに2両分突っ切った。16両目に比べ隣りの15両目はぎゅうぎゅう詰めだ。前から順々に席を埋めていくシステムになっているのだろうか。
喫煙ルームから自分の席へ戻るときは、座っている人たちに相対する形で歩くことになる。このときいつもどこを見ていいかわからなくて、目が泳いでしまう。今日は15両目の中ほど2カ所で派手ないびきを聴いた。ひょいといびきの主の顔をのぞいてみたい気に駆られるが、なにせ相対だから気が引ける。あんないびきをかかれたら周りの人はさぞかししんどいだろうな、と心の中でお見舞い申し上げる一方で、どこででも大いに眠れるということは、良く言えば順応性に富んでいるわけで、特技と呼ぶに値するだろう、などと思う。
どこでも眠れる神経の図太さと、胃腸の堅固さと、風邪だのインフルエンザだのに無縁な体質を有するわたしに今の商売はかなり向いていると思う。カメラマンがおしゃれでかっこいい職業だなんて大間違いで、ほんとは体力勝負で泥臭く頗る肉体労働に近い仕事なのだ。「健康第一、センスは二の次」と仕事仲間と合い言葉のようによく言うが、実にその通りなんである・・・なんてなことを思いめぐらせていたら、いつの間にか寝入り、そしてあっという間に名古屋に着いた。近いな名古屋。