ぱち、久しぶりに池田動物病院へ。
2012年 07月 21日
池田動物病院に行くのは久しぶりだ。ひとりが保定し、若い先生が腫れの部分を触診。「注射器で抜いてみましょう」というわけで針を刺すとぱちはびっくりして顔を背けた。顔の近くだ、痛かろう。茶色っぽい液体を押し出し、少しだけ注射器に取れた液体は組織検査にかけるそう。抗生物質を背中に注射してもらい、薬をいただき、その日の診察は終了となった。
数日後、再び病院へ。今度は院長先生の登場。「おおーっ、元気だったかー?」と先生は嬉しそうにぱちをなでた。
この先生のおかげでぱちは、8年前の冬の大怪我を乗り切った。先に帰宅した当時一緒に住んでいた彼がぱちの異変を発見、救急で池田動物病院に飛び込んだ。もともと野良だったぱちは、その頃まだ外と中を自由に行き来しており、その外で何かしら事故に遭ったらしく、尋常ではない怪我の具合だという。「見なくてよかったよ、ほんとひどかった」と彼。そのあまりにもひどい怪我を、院長先生は手術して助けてくれた。折れたあごには今もボルトが入っている。生死の境目をさまよったのが嘘みたいにめきめきと快復し、耳に後遺症が残ったけれど元気になった。先生にも彼にも感謝してもし足りない。おかげで今のぱちが在る。
帰り際今度は「元気にしてたの?」とわたしに尋ねる。「ひとりになっちゃいましたけど・・・結婚していたわけじゃないですけどね。元気にやってますよ」と答えると、「そうなのかぁー!そうだったのかぁー!・・・がんばれよ」と、分厚いあったかい声で言い、わたしの肩をバンバン叩いた。涙が出そうだった。先生はぱちの命を救ってくれただけではない、わたしの気持ちも救ってくれていたんだなあということを今更ながら実感した。おかげで今があるのだ。
振り返ってみれば、生活には実にたくさんの人が絡んでいるわけで、直接的間接的問わず始終誰かしらと関わりをもちながら営まれているものだ。同じ街に15年も暮らしていると、関わりの濃さも増していく。単なる通りすがりではない何かがある。どこの誰とまではわからないまでも、心の中でその存在を了解しこちらも了解してもらいながら暮らしている。ひとところに根付くというのはこういうことか、となんてことない出来事で感じる毎日だ。
そうそう、首の痛みは職業病かと・・・。痛くならない人だってもちろんいますが、わたしの場合はそこにきました。長く続けていきたいから今のうちから手入れしないとです〜