悉皆屋「いちまつ」さんとの付き合い
2012年 10月 06日
いちまつさんでは、きものとの付き合いのイロハを教えていただいている。毎回わかりやすいアドバイスでしかも懐に優しい提案をしてくれるので、仕立てのみならずお直しや染め替えなど、とにかくいろいろときもの回りの相談をする。蒲郡でみつけた一反5千円の格安三河木綿の仕立てをお願いしたときは、反物自体が安いのだし家でがんがん洗うのを見越して、簡素な仕立て(居敷あてを付けない)にし、その代わり丈夫さを出すために直線の部分はミシン縫いに、洗って縮むことを想定して少し大きめの寸法で仕立ててもらった。仕立て代もびっくりの一万円切り。いいものにはそれに見合った仕立てを、ふだん使いには財布にエコな仕立てを、と提案してくれるので、すっかり信頼しきっている。そしていちまつさんで仕立ててもらったきもののなんと着やすいこと!
今回はお孫さん用に仕立てた浴衣を見せていただいた。「これ絽の小紋を子ども用に仕立て替えしたんだけど、お祭りで頭から水をかぶってずぶ濡れになっても生地は全然平気だったのよ」とおかみさん。ふむふむいいこと聴いたぞ。早速、いただきものの絽の小紋を自宅で水洗いしてみよう。

この後清澄白河に行くと言ったら、だんなさんが「森下まで行くから乗っけていくよ」とおっしゃるので、お言葉に甘える。助手席には娘さんが乗る。(娘さんの)ご主人が一眼レフを買ったはいいが、ぼちぼち飽きてきた模様で、と笑いながら話しておられた。下町気質ゆえなのか職人気質ゆえなのか、とても気さくで親しみ深く、尽きないきもの話にいつまでも花を咲かせていたくなるような・・・「いちまつ」さんはそんな悉皆屋さんだ。
(写真は染織作家・吉田美保子さんの帯。「なんにでも合うかわいい帯よー」とおかみ評。)
ポップな色味、武藤さんのツボだわ〜、やっぱり。
今度の一門会にデビュー・・・とか???