フォトグラファーの武藤奈緒美です。日々感じたことや思ったことを、写真とともにつれづれなるままに。


by naomu-cyo
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悉皆屋「いちまつ」さんとの付き合い

 きのうは清澄白河の深川江戸資料館で落語会の撮影で、その前に時間があったからちょっと足を伸ばして木場の悉皆屋「いちまつ」さんへ、夏のはじめに仕立てをお願いしてあった帯を受け取りに行ってきた。

 いちまつさんでは、きものとの付き合いのイロハを教えていただいている。毎回わかりやすいアドバイスでしかも懐に優しい提案をしてくれるので、仕立てのみならずお直しや染め替えなど、とにかくいろいろときもの回りの相談をする。蒲郡でみつけた一反5千円の格安三河木綿の仕立てをお願いしたときは、反物自体が安いのだし家でがんがん洗うのを見越して、簡素な仕立て(居敷あてを付けない)にし、その代わり丈夫さを出すために直線の部分はミシン縫いに、洗って縮むことを想定して少し大きめの寸法で仕立ててもらった。仕立て代もびっくりの一万円切り。いいものにはそれに見合った仕立てを、ふだん使いには財布にエコな仕立てを、と提案してくれるので、すっかり信頼しきっている。そしていちまつさんで仕立ててもらったきもののなんと着やすいこと!

 今回はお孫さん用に仕立てた浴衣を見せていただいた。「これ絽の小紋を子ども用に仕立て替えしたんだけど、お祭りで頭から水をかぶってずぶ濡れになっても生地は全然平気だったのよ」とおかみさん。ふむふむいいこと聴いたぞ。早速、いただきものの絽の小紋を自宅で水洗いしてみよう。

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 すっかり縮んでお端折が作れなくなった縞の木綿きものを、一子さんに掛け鞄に仕立て替えしてもらったのを持っていたら、それを見ておかみはしきりに感心している。なるほどねなるほどね、と細部をくまなくチェック。アンティークきものの話、職人さんの話、お客さんの持ち込んだきものの話、あれこれ。そしていつも「若い人がきものを着てくれるのがほんとに嬉しいの」とおっしゃる・・・わたし、さほど若くないですけども・・・。リサイクルで購入して仕立て直していただきたいきものはわんさかあるけど、これまたけっこうな出費になるので一度には無理だ。ここのところきもの購入欲が落ち着いているから、財布と相談しいしい直しに出すのもいいかな。

 この後清澄白河に行くと言ったら、だんなさんが「森下まで行くから乗っけていくよ」とおっしゃるので、お言葉に甘える。助手席には娘さんが乗る。(娘さんの)ご主人が一眼レフを買ったはいいが、ぼちぼち飽きてきた模様で、と笑いながら話しておられた。下町気質ゆえなのか職人気質ゆえなのか、とても気さくで親しみ深く、尽きないきもの話にいつまでも花を咲かせていたくなるような・・・「いちまつ」さんはそんな悉皆屋さんだ。

 (写真は染織作家・吉田美保子さんの帯。「なんにでも合うかわいい帯よー」とおかみ評。)
Commented by team-osubachi2 at 2012-10-07 01:13
わ〜、仕立てあがったんだねえ〜!いいね〜!!
ポップな色味、武藤さんのツボだわ〜、やっぱり。
今度の一門会にデビュー・・・とか???
Commented by naomu-cyo at 2012-10-07 09:47
team-osubachiさん・・・もう、すごくきれいで!ダークグリーンの伊兵衛織にまず合わせたい〜!やはり美保子さんのいらっしゃる一門会デビューですかねー。締めるの楽しみ!
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by naomu-cyo | 2012-10-06 18:03 | お着物 | Comments(2)