きっとすぐ逢うね
2013年 01月 22日
夫・省吾君は元バンドマンで、長い付き合いの「ピンクテイルカラシンズ」G&Voりつさんを通じて出逢った。嫁・まみちゃんもやはり同じ流れで出逢い、きものへの興味がきっかけでわたし(ごとき)が着付けの手ほどきをした。ふたりは故郷にお店を出すために東京を引き上げるのだけど、不思議とすぐ逢えてしまいそうな気がしている。鹿児島っていえばちょっとした距離なんだけども。
以前撮影で一度訪れたことがあるかの地。そのときは焼酎の工場と保管している坑道跡と山の中の水源を撮っただけで、観光的なことはひとつもなく、鹿児島に行った気がまるでしなかった。いずれふたりの店に食べに行くことになるだろう。そしたら知覧に行きたい。それから桜島も見たいし薩摩藩関係の遺跡も見たい。サヨナラ感よりも楽しみのほうが増す。
その日、わたしが和装だったせいもあるのか、鹿児島人で省吾君の元バンド仲間・トマケン君が「奄美の大島紬を着たい」と話していた。30代前半の彼が故郷の産業であるところの大島紬を身にまといたいと思っている、というのがすごくいい。省吾君を含めた彼の周りの薩摩隼人の面々はどことなく古風なところがある気がしていたし、みんな故郷が大好きでたまらないようだ。きっと実家や親戚の家なんかに古い大島があるんじゃないかしら・・・。その「探したらありそう」な感じは羨ましいかぎりだ。
みんなが東京に出てこなかったらこうして出逢わなかった。実家にいたままだったら鹿児島出身の人たちと出逢うなんてそうそうなかったろう。「東京ってさ、」とよく言われるような欠点というかいやなところ、わたしは全然気にならない。東京はわたしにとって糧を生む場所、生命線だから、気になんかしていられない。東京が、遠くから見てきらきら輝いて見えるから、そこに何か見つけられるかもしれない、何かあるかもしれない、何か生まれるかもしれない、ってあちこちから人が集まってくる。20年前、わたしもそう思って東京の学校を選んだ。でも、何かを始めたり生み出したり誰かと出逢ったりは結局自分次第、東京だからじゃない。ただ、「この人との出逢い」って限定したとき、それはお互いが東京に出てきた産物。かといって東京を去っても、出逢ったことはなくならない。
ふたりから、「食いに来い!」って便りがあるのを心待ちにしよう。そしたらみんなで鹿児島ツアーだ。
私も今年友だちがオーストラリアと長野に移住予定。サヨナラ感より遊びにいく場所が増えた!と思うことにしますわ。
つながりましたね!むーちょさんはほんまに人脈ひろいですねぇ。撮っていただいた写真、とくにこの写真!とても素敵…。しりとりもありがとうございました。