フォトグラファーの武藤奈緒美です。日々感じたことや思ったことを、写真とともにつれづれなるままに。


by naomu-cyo
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お櫃のある生活。

 秋田杉のお櫃が我が家に到着した。去年物産展で出逢ってから、ずっとずっと欲しかった日樽さんのお櫃。ようやく取り寄せることが叶った。

 その土地ゆかりの工芸品見物目当てで物産展にはよく足を運ぶ。このときも秋田八丈目当てでうろうろしていたら、このお櫃に遭遇した。樹齢200~300年の天然の秋田杉を使っているそうで、触らせてもらったら柔らかで温かく、こんな触感が生まれるのかと驚いたのだった。

 購入する段になって、二合用か三合用かずいぶんと迷った。値段が5000円程違ってくるせいもあるし、自分の現在の食生活を踏まえて使い勝手はどちらがいいか・・・もちろん二合で十分事足りる、現状は。でも、わたしはまだお嫁に行くこと・・・大まかに言えば人と暮らすこと、を諦めてはいない。かつ、一生ものの道具になるだろうし、やはりここは三合で行こう。結婚できなかったとしても、老いてからひとりもの同士集って生活するなんてこともあるかもしれないし。

お櫃のある生活。_a0025490_125992.jpg
 蒸らしを終えたご飯をお櫃に移す。ほのかに杉が薫る。夜、お櫃からご飯をよそいレンジで温め直す。驚くほどふっくらのままだった。夏場でもここに入れておけばご飯がすえないのよ、と人生の先輩が教えてくれた。とっくの昔に炊飯器は手放していて、ずっと琺瑯の片手鍋でご飯を炊いてきた。そこに入れたままだとすぐにご飯が硬くなりがちだったけど、これでもう大丈夫かな。嬉しくて食べ過ぎないよう注意せねば。
Commented by ひら at 2013-02-11 17:47
こんにちは。

秋田杉のお櫃、いいですね。子どもの頃を思い出します。懐かしいです。

僕が生まれ育ったところは秋田県能代市なのですが、高校があった高台が樽子山と呼ばれていました。ここを下りて行くと、樽を作る作業所がたくさんあって、小割りした秋田杉の材料が乾燥のためにいっぱい組み上げられていました。

子どものころから木材が身近にあって、僕は小学生のころからカンナを使っていて、大きくなったら大工になると決めていたけれど、なぜか別の道に進んだのでした。

三合用のお櫃が存分に機能する日の近いことをお祈りします。
Commented by team-osubachi2 at 2013-02-12 14:39
やあ、いいないいな〜〜♪
写真からこちらにまで湯気と杉の香りが漂ってくるみたいですよ〜。
私もねえ、欲しいと思いながらいまだ手が出せずにいます。
三合用、きっとお役にたちますよ。そんな記事が遠からずブログにあがる日を楽しみにしてます♪
Commented by naomu-cyo at 2013-02-12 17:00
ひらさん・・・能代といえば能代工業のバスケ部!田伏選手に注目したものですー!
木材の加工品って、秋田の産業としてとても浸透し定着しているんだなあと物産展を見て思いました。桜皮の細工物も欲しいなあ・・・。毎日三合を炊くような日が来るのを是非願っていて下さい(笑)
Commented by naomu-cyo at 2013-02-12 17:04
team-osubachi2さん・・・杉の香がきつすぎたのは初回だけで、二度目からは程良い香りに。すごく幸せな気分です。開けるのがほんと楽しみで!ひとり旅館ごっこです・・・(おかずが旅館ほどないのが難点・・・)。こういう道具ものに惹かれるようになったのもきものに興味を持ち始めてからな気がします。いろいろ見直すきっかけはもっと以前から始めてましたが、伝統工芸品の力を今まさに体感しておりますー。今度我が家で旅館ごっこにつき合って下さい(笑)。
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by naomu-cyo | 2013-02-11 12:05 | お買い物 | Comments(4)