久しぶりに林真理子作品を、ば。
2013年 06月 18日
きのう井上ひさし「一週間」(新潮文庫)を読み終えたところで、須磨への道中にはどの本を読もうかと在庫の未読本の中から選んだのは久しぶりの林真理子作品の「花」(中公文庫)。たまに彼女の作品を読む。過去何冊か読んだ中でも、移り変わる時代を縦軸に据えた女の物語系の作品が殊更に面白かったので、それに類するとおぼしきこの「花」を選んでみたのだった。
それにしても、なんでまたこのタイミングで読んだかなあ・・・とちょっとびっくりした。彼女の作品を読むと、否応なしに自分もまた女であるということを強烈に意識させられる。恋愛とか結婚とか出産とかそういうことを、物語の中の出来事という枠を超えて、自分に置き換えて痛烈なまでに考えさせられる。胸の中がざわざわしてくる。今は深追いせずに様子を観察していたい感情まであぶり出される。嗚呼、と天を仰ぐような心地になりつつも、面白いから本を閉じられないんだけど。
そんなこんなな話になったのも、おそらく今日読んだ「花」が影響しているのではないかと思われる。おそるべし、林真理子作品。わたしの深層心理のみならず母の心までもあぶり出したか。
美しいお写真と 極上のエッセイのような文章、いつも楽しみに読まさせていただいております。
林真理子さんの作品、自分でも秘している女の恥ずかしい部分とか、
深層心理をうまくえぐり出しますよね。
「花」 新聞で連載していた作品のなら飛び飛びで読んだことあります。
今日の水に写った竹林のお写真がことの他美しく コメントさせて頂きましたm(_ _)m
林真理子作品を読んでいると、作者の観察眼の鋭さにぎょっとさせられますねえ・・・。こわいこわい。ちなみにわたしは「白蓮れん」を読んでから彼女の作品をたまにですが読むようになりました。
この写真たちは中尊寺で撮ってきました。こういうある意味定番な風景にやたらと惹かれます・・・。