「桜桃忌」に「桜桃」を読み桜桃を食べる
2013年 06月 20日
そういえば「桜桃」ってどんな話だったっけ、と思い、新潮文庫の目次を探した。「ヴィヨンの妻」のいちばん最後に収められていた。ごくごく短い小説で、発表されたのは彼が亡くなる前の月らしい。
ひとり暮らしのわたしは、主人公のように桜桃を前にして逡巡することもなく、買ってきた珊瑚色の粒たちをぽいぽい口に放り込む。もうちょいほったらかしにしておけば甘みが増したかもなあなんて思いながら・・・。
思えばこどもの頃、佐藤錦なんて食べたことなかったです。さくらんぼといえば、プリンアラモードにのっていた異様に赤いあの粒でした。