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2013年 07月 28日
連夜落語漬けの合間、辞書編集者の講演会を聴いてきた。
日比谷カレッジとジャパンナレッジによる企画講演「辞書編集者を悩ませる、にほん-ご【日本語】」。講師は小学館の国語辞典の編集長・神永曉氏。神永さんとは以前「使ってみたいイキでイナセな江戸ことば」(柳亭左龍/小学館)、他でお仕事させていただいたご縁がある。映画「舟を編む」を観たばかりなこともあって、辞書制作の現場の生の声に俄然興味が湧いているところだった。 「映画『舟を編む』の松田龍平君、あれがまさに僕です」と笑いを誘う神永さん。お話されている表情がなんと楽しげなのだろう!目がきらきらしていらっしゃる。「日本国語大辞典」の初版から25年かかって第二版が出た、入社以来その第二版にずっと携わってきた、と自己紹介。25年って・・・四半世紀! 「新解さんの謎」(赤瀬川原平/文藝春秋)で大いに話題になった「新明解国語辞典」の第四版をもし持っている方がいたら、それは大事にとっておいてください、四版は用例が特殊で実に面白いんです!と。「新解さんの謎」は発売当時に読んだ。辞書を擬人化してみせた痛快愉快な作品で、用例が辞書ごとにずいぶん違うことを知るきっかけになった作品。 「日本国語大辞典」では原義から派生義の順番で語釈を並べています、言葉の意味の時代的変遷がわかるように、と。なーるほど・・・!用例の文献は、聖徳太子の時代のものから昭和末年のものまでが資料対象になっているんだそうで、その数およそ三万点。用例として頻繁に登場し、いまだ重宝されているのが「日葡辞書」で、という話。時間のスケールが壮大すぎる・・・!辞書の制作というのは、言葉の源泉と変遷をたどる時間旅行ということか・・・。ひゃあ!!! ![]() (右、神永さんが編集された「美しい日本語の辞典」(小学館)。巻頭に「日本の色」の見本がずらずらっと並んでいて、とても美しい。左、「使ってみたい武士の日本語」(野火迅/草思社)は言葉に関するお気に入りの一冊。掲載されている「手もと不如意」はそういえばよく使う言葉だわ・・・)
by naomu-cyo
| 2013-07-28 13:47
| 読書
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Comments(2)
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