切って笑って邪気を払う。
2013年 09月 18日
「つい2,3日前にむーちょの顔が浮かんで、そろそろ連絡くるんじゃないかなあと思ってたとこ!こういう勘ってあたるんだよねー」と美紀さん。伸び盛って収拾がつかなくなっていた髪をじゃんじゃか切ってもらう。その間仕事の話だとか心をこじらせていた話だとかをしていたのだが、途中何度も彼女と同調して同じ言葉を口にする瞬間があり大笑いした。「わたしだって同じだよ、むーちょ。もうね、そういうことってずっとつきまとっていくことなんだよ」「ほーんと仕事のことばーっかり考えてるんだよね。しんどいのわかっているのに、考えちゃうんだよ。でもそれってなんとか楽しくしたい、良くしていきたいって欲なんだから、仕方ないんだよ」・・・フリーランスの先輩である美紀さんの言葉は支えになる。先週逢いに行った大好きなアートディレクターT氏の話をしたら、「わたしはその人に逢ったことないのに、でも話をきいただけでかっこいいって思う!その人、素敵だよ。いいね、そういう人!」と感激を分かち合ったりもする。
その後、国立演芸場で落語を聴く。正藏師匠と市馬師匠の二人会。市馬師匠の「木乃伊取り」と正藏師匠の「淀五郎」、そしてお二人による端唄小唄の披露。気が合う者同士感がしみわたって、実に明るく華やかで楽しい会だった。集った落語やきもの仲間の女子たちとそのまま焼き鳥屋に入って、きものに落語に文楽、蜂蜜に手仕事、雑誌や書籍等々話題がどんどん数珠つなぎになって、あっという間に時間が過ぎた。会話の豊かさに興奮した。
髪を切って、たくさん笑って、自らが招いてしまっていた邪気はきれいさっぱり跡形もなく払われたに違いない。台風一過の青空の心地。
(写真は文章と関係ないけど、ギタリストROCKYのお守りみたいな笑顔)