悉皆ビンボー、されど
2013年 11月 15日


30代半ばから始まったきもの暴走。単なる暴走になるかと思いきやそんなことはなく、仕事に繋がりコミュニケーションを生み、日本の伝統技術や地域の産業を知るきっかけになり、日々がふくらんだ。出て行った銭のことは考えたくないが、身銭を切って何かを得たり学んだりすることは身につくにちがいないと信じている。何よりちゃんと身体が憶えている。姿勢が伸びる心地や歩くときの気遣い、絹の温かさや心地よさなどを。衣擦れの音、博多帯のきゅっと鳴る音、帯締めが吸い付くように帯に添う感じ、腰紐の程よい結び加減などを。昔の人たちの肌感覚を現代に生きる自分も共有しているわけだ。
縞の紬を早速着て出かけた。寸法ぴったりで着付けがしやすくなったし帯合わせも楽になった。ようやく、わたしのきものになったのねと嬉しくなった。
リサイクルショップで良いものを選べるのも
センスと眼が肥えているからでしょう。
帯合わせしたところも見せていただきたいです。
リサイクルでも最初の頃はだいぶ無駄な買い物をしました。ようやく好きなものがちゃんとわかるようになって、失敗しなくなりました。縞のほうはけっこう柔らかいんですが、泥のほうはまだまだ堅いので、これからたくさん着て柔らかくしていきたいなあと。目移りせずにじっくり付き合っていきたいところです・・・
