縁をさかのぼる
2014年 03月 23日
きのうは写真展関連トークイベント第一弾を開催した。
一ヶ月、ただ写真を展示しておくだけじゃなんかつまんない、何かイベントを絡めたい・・・と思い、ぽんと思い浮かんだのが樹に関するトークイベントだった。スピーカーとして登場していただいたふたりとのなれそめを思い返し、その縁をつまり過去をさかのぼっていくと、おおっこんなところに出逢いの根っこがあったのか!と我ながらびっくりする。
最初に登場していただいた合同会社++の安田さん。もう何年もお仕事をいただいている「うかたま」の元編集者のお身内繋がりで++のイベントを知り、それに参加したのがきっかけ。その「うかたま」と出逢ったきっかけは料理家のHikaruさん。彼女が編集部に紹介してくれた。そしてそのHikaruさんと出逢うきっかけをくれたのは、今では連絡を取り合うことがなくなってしまったスタジオ時代のOB。おおっ、根っこは意外や昔、そこだったか!という驚き。
いつもくるりのライブに一緒に行く友人であり仕事仲間がふたりいて、そのうちのひとりKさんと写真提供で関わった左龍師匠の出版記念パーティーで出逢った。関西イントネーションな彼女に出身地を訪ねたら京都だという。「くるりが大好きなんです!」と伝えたら彼女は関西で編集者時代にデビュー前後のくるりと仕事をしたんだそうで、一緒にライブに行こうと盛り上がり、その流れの中でもうひとりのNさんとも出逢い、あれよあれよといろんな人と出逢って、その中に華川さんもいらした。これも落語がもたらしてくれたご縁だったのか!
その落語とのご縁は、さかのぼると2003年DIMEの「江戸開府400年特集」に端を発する。江戸時代に生まれたもののひとつとして落語を取り上げ、東京かわら版編集部を取材したのがきっかけ。そしてDIMEの編集者と出逢ったきっかけは、前出のスタジオ時代OBだったりするから、ひとつの根っこが分化し時と出逢いを経て、きのうの安田さん華川さんによるトークイベントに繋がったというわけだ。おおっ、こうして辿ってみるとすごい!なんだかすごい!とひとり脳内で盛り上がる。
写真展だのイベントだのを企画すると、そこにたまたま居合わせた人たちの中の共通項を探って仲人みたいなことをするのが楽しい。新たな出逢いが生まれたり発展したりする盛り上がりの中にいるのが楽しい。共通項って案外みつかるもので、時々はちょっと力技であってもなにかしら繋がっていく。わたしとだけ話すよりも、そこに居合わせた人同士きっかけひとつで会話が膨らめばそこは創造的な空間に変化する。発展系な匂いがする。それぞれが語る言葉をもっている。世界をもってる。
写真展開催の醍醐味。たくさんの人と触れ合えるし、出逢いも出逢い直しもある。毎日が女子会みたいになっているけれど、そんなこと日常では滅多にないわけで、写真展はやっぱり非日常なんだなと思う、写真を撮ることは日常であっても。非日常、ハレの場。だからみんなで盛り上がる。そういうのが、とてもいい。
(写真は、この冬Hikaruさんが送ってくれた優しい物語「ほしくずのサブレ」。静かな夜に小さな光の中で静かにページをめくりたくなるような冊子。とても優しい白の紙が使われていて、美しい)
「ほしくずのサブレ」って、検索してみたら、あれえ〜?うちから散歩くらいに歩いて行けるお店「ひととき」ってところにたどり着きましたけど、そこ行ったことありますか?
なんか良さげなお店なので、今度トコトコ歩いて行ってみようかな♬