結城紬、きたる
2014年 08月 15日
松美屋の30%オフで始まったきもの暴走。撮影場所で使わせていただいた表参道あおしで遭遇した琉球の夏絣の色に心奪われ、赤札のときを狙って足を運ぶゑり華のセールで夏帯にひとめ惚れし、さらに建物老朽化で取り壊しが決まったからと再びの松美屋セール今度は50%オフでもう完全にイカレた。松美屋の若旦那が所蔵している素晴らしき絹物たちは、お店に顔を出すといつも見せてもらっていたので、どういう顔ぶれがあるか大体見当つく。それらも半額になるんですかとおそるおそる尋ねてみたところ、若旦那一瞬ためらいを見せたのち、「しますよ、しましょう。武藤さんは着てくれる人だから」と威勢良く。図々しいな、わたし。そして若旦那潔すぎる。彼の店はいったんなくなるが、お父上が二子玉で店を構えているので、とりあえずはそこに合流するのだという。末永く足を運ばせていただこう、いや、足を運べるようみっちりしっかり働こう。
後日、仕事仲間のヘアメイクさんとご飯を食べたとき、きもの好きな彼女と結城紬の話になった。彼女もちょっと前に本結城と帯をそろって購入したんだそうで、「思い切ったけど50になったらその記念に結城を買おうと思っていたのよ」と。ならばわたしは・・・ちょっと遅れたけれどそして後付けの理由だけど、40記念ということにしておこうか。
ほかに寝かしてある反物が数反あるのだが、真っ先に結城を仕立てに出そう。「八掛、何色がいいかなあ」と若旦那に相談したら、「そうですねー、金茶がいいと思いますよ。うん、金茶だね」との返事。仕立て上がったら見せに行かなくては。ちゃーんと着てます、ずっと着ていきます、ってね。
いまは、あと何回着られるかなと考えると二の足を踏むようになってしまいました。それでも喉から手が出てしまうこともありますが。