フォトグラファーの武藤奈緒美です。日々感じたことや思ったことを、写真とともにつれづれなるままに。


by naomu-cyo
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まだまだ全然手ぬるい。

 先日音楽ライターさんに誘われて、とあるバンドのツアーファイナル公演を見てきた。その後彼女は仕事仲間たちと合流、わたしも混ざって一緒に飲んだ。そのとき紹介いただいた同業者がなんともパワフルかつ鮮やかなフォトグラファーぶりなことをウェブ等で知り、感激すると同時に自分の手ぬるさが浮き彫りに・・・怠けておる、わたし。こりゃいかん、上半期に個展やったくらいではいかん、と痛感した。年の瀬に、来年の課題をつかんだ。

 今年は大きな機材出費がないなあと思っていたら、こないだ撮影中にメインカメラのバッテリが突然落ち、以後バッテリを替えても電源が入らなくなった。やんぬるかな・・・即同じカメラを購入し、故障カメラをキャノンサロンへ持参し、そのまま修理へ。今年は道楽に出費しすぎたから注意勧告(誰からのだ?)か。でもって、故障したのだから当然のこととはいえ、躊躇なくこんなふうに機材購入すると、撮影依頼の電話が増える。毎回不思議だなあと思うのだけれど、そういうものなのかもしれない。対象にもよるが、惜しみなく使うことは大事なのだ。そしてまだ自分はそういう星の下に在れるということ。だったら、存分にその星の下を活かさなくては。

まだまだ全然手ぬるい。_a0025490_353872.jpg
 今年下半期、なんだかんだでいろんな言い訳をしている自分に気がついた。そういうの無理、とか、わたしはそういうことできなくてもいいや、とか、忙しいから、とか。生活は大事、だけど、大事にしすぎている気もなんとなくしていて、精神的ひきこもり状態になっていることが多かった。気付きのきっかけはYさんで、コンサル会社の社長である彼女は、ことあるごとにわたしに問いかける、「むーちょ、自分なんてどうせ、と思ってやしない?」と。そういうふうには思っていなかったけど、めぐりめぐって結局そう思っているのとニアイコールだな、ということに気付いた。ただただ自分を無駄に守っているだけだった。

 いろんなタイプの同業者がいる。アシスタント時代からずっと目をかけてくれている先輩カメラマンたちに対しては、ただただ感謝と尊敬の気持ちでいっぱいだ。同世代の同業者、しかも仲良しの人から紹介してもらえる範囲で、貪欲にすんごく楽しげに四方八方飛び回って撮りまくっている同業者と出逢って、自分の守りと怠けが恥ずかしくなった。自分に足りてないものをその人はぜーんぶ持ってた。自分が持ってないこと足りてないことを、その人と出逢うことで知った。とてもとても恥ずかしい。生涯かけて取り組むつもりでやってんだ、しっかり生きよ。
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by naomu-cyo | 2014-12-11 03:05 | 逢った人のこと | Comments(0)