アソビがないのは考えものだと
2015年 02月 27日
アソビがないスケジュールというのがいかに問題であるかを痛感した。A案件のスタートが予定よりも後ろにずれたことにより、翌日のB案件が受けられなくなるという事態を起こしてしまった。B案件の担当者はいつもわたしが撮った写真のことを褒めてくれ、誌面に使う写真のセレクトに関していつもクライアントとの間で尽力していてくれたのに、直前になって迷惑をかけてしまった。せかせかしすぎて、大事にしたいところを損なった。悔やんでも悔やみきれぬ。休んだほうがいいですよ、とメールをいただいた。フリーのカメラマン、あえて休みをとらずとも休みになる時期というのは不意に訪れるものなので、依頼があるときはとことん仕事をする、依頼が薄いときにしっかり休むということをずっと繰り返してきたが、端から見ると休んだほうがいいような状況になっているのに気付いた。とにかくも、迷惑をかけてしまったことはまぎれもない事実だ。みっともない。十数年やってきてこのざまか、と。
思えば昔から息抜きが下手だった。いつも根つめて目の前のことに向かっていた。一生懸命やらないとあとあと罰が当たるんじゃないかとかつての自分は思っていた。今はちょっと違っていて、カメラマンとして求められるということはありがたいことなのだから、受けたいと思うものは受けられるかぎり受けようと思って突っ走れるだけ突っ走る。でも今回このざまである。いっこいっこ大事にしたいのに、結果的に大事にできなかった。休むというと何をどうすれば休むになるのかわからない。せいぜいこたつにつかってひたすら読書するくらいしか思い浮かばない。休むというか、ととのえることが必要だろう。ととのえて、ちゃんと深呼吸すること。周りの景色を見渡すこと。そして今回のことをしっかり反省し、わたしの代わりはいないんだくらいの気概をもってひとつひとつの撮影に臨んでいかねば。
身体がとうとう悲鳴をあげて、まわりからもっと怠けなさいと言われ、でも、どうやったら怠けられるのかわからなかったのですよ、私も。
こんなに暇なのに「頭も気持ちもいっぺん止めて」と整体の人に言われて、え?ってなもんでした。
私はここまで壊れなければわからなかったですけど、武藤さんはまだ丈夫だから、今のうちに知っておくといいですよ、きっと。
いやあ、休むってコトがどういうコトなのか、最初からわかってたらこんなに苦労しないんですけどね(笑)。今頃になって初めて知った休閑期であります。
体調なかなか落ち着かない様子ですね。わたしから見ると、 team-osubachi2さんが衰えに対して必要以上に警戒しているというかおそれているというかそういうふうに見えなくもなくて、そっちのほうがちょっと心配だったりするんですが、自分の身体のことは自分がいちばん自覚していらっしゃると思うので、しっかり養生なさってください。わたしはちと過信気味かなと。頑強な身体ではあるのですが、時間と脳みそがついていけなくなってました、今回。
お互いどんな状況であっても好奇心だけは失わずにいきましょう。それさえあれば大丈夫な気もしていて。