老猫の食事
2015年 08月 02日
食欲不振、体重減少、ほかにも老いの症状がいくつもみられたぱちを、かかりつけの動物病院に診せに行った。血液検査の採血の際に暴れて呼吸困難に陥る。今まで見たこともない、舌を出してぜーぜーとあえぐ姿にこっちがひどく動揺した。院長曰く、腎臓の数値は上がっているし、脱水症状の気が見られる。呼吸困難ぶりからすると、もしかすると肺に問題が生じているかもしれない。いつ何が起きてもおかしくない、なにしろ人間年齢でいったら90歳過ぎ。覚悟はしておいたほうがいい・・・とのことだった。
点滴を打ち、呼吸がやや落ち着いたところで帰宅。その日はずっと呼吸を整えるのに専念しているようだった。水は飲むけど食事をいっさい受け付けてくれない。嗅覚が衰えているので、思いつくかぎりのものを鼻先まで突き出すも食べず。困り果てて涙がだーだーと出ているときにはたと思いつき鰹節を削って与えたところ、これを食べた。ならばと、ペースト状のご飯に鰹節をまぶしてみたら少量ではあるけれどこれも食べた。翌日から食事の試行錯誤が始まった。
刺身に反応することがわかったので、毎日刺身を買って帰ることにする。真鯛はまるで反応せず、鯵には強く反応、経済的な猫で助かる。栄養バランスのいいカリカリをなんとか食べて欲しいので、シーバというメーカーの、中にクリーム状のものが入っているカリカリを選び、鼻先で潰して匂いを立たせると食べた。とにかく匂い。食べようという気にさせなきゃ口を開けてくれない。食べた食べないで一喜一憂する日が続くうちに、朝方鳴き声で起こされた。お皿を見ると、前の晩に置いたご飯がきれいになくなっている。お腹すいたのか!冷蔵庫の鯵をたたきにして与えると、勢いよく食べた。
老猫用に冷風機を導入。気温が若干低い日はよく食べる。人間と同じだ。いびきをかいているときは眠れているわけだからちょっと安心する。とにかく起きたのに気付いたら水とご飯を鼻先に突き出す。嗅覚のみならず視覚の衰えも顕著なので、狭い家の中で方向を迷う。それでもトイレの場所は間違わず、きちんと猫砂の上で用を足す。大したもんだと感心する。落ちた体重を少しでも戻したい。げっそり落ちた後ろ足の根元の筋肉を取り戻させたい。院長先生はいつどうなってもおかしくないと言ったけれど、勝手に決めないでもらえる?まだまだ死ぬ気はないのよ、っていう顔つきをしている。食べる気を示すのだからなんとかその気に応じたい。
食べている姿を見ることがこんなにもありがたいものだとは。食べるということは生きることに直結しているということを、老猫が力強く身を以て教えてくれる。もっともっと食べよう。まずは夏を越そう。一進一退が続くけれど、泣いてなんていられない。頭をフル回転させてなんとかして食べさせるんだ。
本当に食べないと痩せますよね~。
僕も6月に風邪を引いて熱を出し、
ほとんど食べられなかったんですが、
熱が下がって体重を量ってみたらなんと一気に5kg落ちました(^_^;)
以来、
誰に会っても「痩せた?」と聞かれるくらい、
頬肉が落ちてエラが目立つようになりました。
おかげでキリンジのお兄さんに似てきました(笑)。
老いたる人も猫もこの暑さで食欲落ちてたりして心配です。
Cちゃんとこのテスの様子も気になるし。
(そういう私はいつもの夏太り・・・嗚呼・・・)
しっかり食べて夏を乗り切ってもらいたいね。