フォトグラファーの武藤奈緒美です。日々感じたことや思ったことを、写真とともにつれづれなるままに。


by naomu-cyo
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老猫の介護〜セカンドオピニオン〜

 老猫・ぱちの老化がものすごい勢いで進んでいる。うんこが出てないなあ、あまり食べてないからか・・・と思って数日様子を見ていたら、トイレで懸命に踏ん張る姿に遭遇、ひとしきり力んだ後尻餅をついてしばし立ち上がれないでいた。その懸命な姿にまた涙をもよおし、よく頑張ったねと抱いてなでてやるのだが、本猫的には出てないのにけろっとしている。それがまた哀れを誘う。

 そんなことがあって、「以前うちの犬がお世話になった先生、動物本位で考えてくれるいい先生だったのよ」とちか子さんから教えてもらった動物病院に電話をかけた。これまでずっと診てもらってきた病院をやめることにしたのだ。この夏ぱちがダウンしたとき、その病院の若い先生の採血がきっかけでぱちは暴れて呼吸困難に陥った。これまで採血も注射もいつもおとなしく受けてきたし、直後にやってきた院長先生の採血では問題なかった(まあ、このときすでにぱちは呼吸を整えるのでいっぱいだったと思うが)。よほどのことだったに違いない、とその若先生の処置に不安を覚え、また院長はふだん別院にいて日中だとこの若先生にあたる可能性が高いため、思い切った。

 新しい先生にこの夏以降の様子などを手短に伝えると、「昼を過ぎたら回診できるから行きますよ」との申し出。しかし昼から仕事だったので、これからそちらに伺いますと伝えて折よくやってきたタクシーを拾った。

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 先生にお逢いして、ぱちを診察台に乗せて、近況を話す。先生はわたしの話をききながら時折先を汲み取って「で、○○でしょ?」と確認するように尋ねてくる。ぱちの老いの姿を説明するのは正直つらいので、「はい」と答えるだけで済むのは楽だった。先生と話すうちにいっぱいいっぱいになっていた気持ちがほどける。先生の声がとにかく明るかった。現状への見立ては前の先生となんら変わらないのに、声が明るいというだけでこの先生にぱちの今後を託そうと決めた。

 今この子にしてやれることは週に1,2回点滴を打つこと。そして栄養剤を与えてください。食べないようなら鼻先にちょこんと付けてやれば猫はそれが気になってぺろって舐めるから・・・と明朗な説明がある。腎不全を起こしている、痩せてきたのはそのためで、と腎不全の説明がひと通りあった。食べないからいろいろ並べるんだけど、それでも食べないときがある、と話したら、猫は賢いからこれを食べなかったらもっとおいしいものが出てくるってわかっているんですよ、と笑う。食べてくれないとき、わたしがぱちの意向を汲み取れてないんだと感じることが多かったので、先生の話をきいてまた少し気が楽になった。老いだから仕方がないとかいうところは微塵もなくて、現時点のぱちにとっての最良は何かを考え提示してくれているのがちゃんと伝わってきた。

 点滴が終わって、「ここ、不便な場所だから送りますよ」と先生。なんだかすっかり緊張がほどけて、先生の前で涙がだーだー出てきた。先生の声が明るくって、なんだか安心しました・・・と泣きながら言ったら、「声が明るいだけかもしれませんよー」と笑っておっしゃった。おかげで、ぱちの老いに対し前向きに冷静に対処していけるであろう力をいただいた気がする。
Commented at 2015-11-04 14:27 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by naomu-cyo at 2015-11-05 02:18
ABBY&路子さん・・・いつもほんとに温かいメッセージをありがとうございます。ぱち、本日永眠致しました。ひとりになってしまいました。もっともっと長く一緒にいたかったけれど、望んでも叶わなくなってしまいました。ぱちがダウンした夏からずっと、終の別れが近いことは薄々わかっていて思いつく限りのことはしてきましたが、それでももっと長く一緒にいたかったという気持ちでいっぱいです。
こちらこそ、路子さんとABBYちゃんの時間が長く続くことを願ってやみません。
Commented at 2015-11-05 15:12 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by naomu-cyo at 2015-11-06 01:00
ABBY&路子さん・・・「言葉にすると違う別の物になってくる様な」という感じ、わかります。大丈夫です、想ってくださっていること、すごく響いてきます。ABBYちゃんと路子さんのコメントでわたし随分助けられてるんですよ。ほんとに、ありがとうございます。
まだ信じられなくて、ぱちがいないのが。巻き戻したい瞬間がたくさんあります。もっとこうしてやればよかったという気持ちが尽きません。ぱちからはたくさんの幸せをもらいました。その分辛いのだろうと思います。
存分に愛してもそれでも後悔は残るんだと、友人からメールをもらいました。路子さん、ABBYちゃんと濃密な日々を送ってください。瞬間瞬間を心に刻んでめいいっぱい愛おしんであげて。
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by naomu-cyo | 2015-10-31 07:46 | | Comments(4)