フォトグラファーの武藤奈緒美です。日々感じたことや思ったことを、写真とともにつれづれなるままに。


by naomu-cyo
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10年後のイメージ

 今月あたま、友人の仕事仲間・T君にコンサルティング的な話をきかせてもらう機会があった。自分の頭の中の風通しを良くしたいんだけど自分では糸口がつかめず友人に話を持ちかけたところ、わたしよりもT君のほうが話ができると思うからと橋渡しをしてくれた。

 むーちょはさ、10年後どんな仕事してたい?誰を撮りたい?・・・直球で尋ねられてしどろもどろになった。10年後も写真撮って暮らしていたい、と伝えると、この年までやれてきたんだからそれは考えなくても大丈夫。だから大丈夫前提でもっと踏み込んで考えないと、と売れっ子の同い年は言う。じゃ、俺の話をしようか、と繰り出された彼の話は、前のめりになってもっと聴きたくなるくらい奇想天外面白いの連続だった。こんなプレゼンされたら、わたしがクライアントだったらなんとしてでも実現したくなっちゃうな、と思うような、一緒に仕事をしたら楽しいことになりそうなうえに、いいもんができそうだ、と思える話の連続だった。実話だってんだから説得力もある。

 話を聴きつつ、ぽつぽつこっちの話もしていくうちに、あ、そうだった、わたしこういうことがしたいんだったということが頭に浮かび出す。なんか蓋をしていたみたいだ。彼と話すことで蓋がずずずっとずれ始めて、こんなことあんなことが自由に思い浮かべられるようになった。外がどんどん暗くなっていって、気付けば6時間ぶっ通しで話をしていた。

10年後のイメージ_a0025490_2222848.jpg
 それから10日くらいたった頃だろうか。去年安西水丸さんの写真の件で問い合わせがあったのがきっかけで交流が始まったフリーの編集女性から連絡があった。武藤さん、こういう撮影はいかが?と振られた内容は、まさにわたしが喉から手が出そうなほどやってみたいジャンルの仕事だった。「もちろんやります!」と快諾。関連するいくつかの撮影の話が彼女からもたらされた。ああ、こういう撮影があるんだ、なんて絶好のタイミングだろう。今月は久しぶりに凪ぎスケジュールなのだ。凪ぎだから引き受けられたんだ。T君も言ってたっけ。やりたい仕事がきたときのためにスケジュールは空けておくくらいの気持ちで、と。もちろん好きで空けておいたわけじゃないが、来た、ウェルカムな撮影が。

 これも蓋がずずずっとずれて、わたしのこんなことやりたいあんなことやりたいの念が空気中に洩れ出たからにちがいない・・・なんてなふうに解釈する。思うこと言うことは大事で、そこに行動も加わったらなおさらよくて、なのに尻込みして行動を起こさないうちにすっかり思うことさえ忘れていた自分であった。

 その第一弾の撮影は土曜日。さあ何着ていこう。
 
Commented by team-osubachi2 at 2016-06-17 14:22
>思うこと言うことは大事で、そこに行動も加わったらなおさらよくて、なのに尻込みして行動を起こさないうちにすっかり思うことさえ忘れていた

・・・うわ〜、読みながら自分のことかと思っちゃったよ〜!!(^ ^;;
お仕事、頑張ってね!グッドラック!
Commented by naomu-cyo at 2016-06-18 01:35
team-osubachi2さん・・・今更ながら夢なるものをちゃんと考えてみようと思ってます。T君と話してから10年後10年後・・・とお題目のように唱えて意識することを癖づけようと思って。
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by naomu-cyo | 2016-06-17 02:22 | お仕事 | Comments(2)