フォトグラファーの武藤奈緒美です。日々感じたことや思ったことを、写真とともにつれづれなるままに。


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ウォーキング・スタッフプロデュース「三億円事件」@シアター711観劇。

 パラドックス定数の野木萌葱さんの脚本で、かつ、日頃お世話になっている花組芝居から八代進一さんが出演されているとなれば、なんとしてでも観に行かねば、この舞台。行ってみたらたまたまその日は花組の役者さんたちも多数観にいらしていて、ついこないだ次回公演「桐一葉」のパンフレットの撮影でお世話になったばかりだから、こないだはどうも、なんて言葉をたびたび交わす。

 さて「三億円事件」。パラドックス定数を知ったのが2010年「元気で行こう絶望するな、では失敬。」の公演で、「三億円事件」はそれ以前に上演されており、ゆえに今回が初見。この昭和の未解決事件を野木さんがどう落とし前つけているのかを観るのを楽しみにしていた。

ウォーキング・スタッフプロデュース「三億円事件」@シアター711観劇。_a0025490_03381595.jpg
 時効三ヶ月前の捜査本部が舞台。いきなり規模が縮小され、本庁からやってくる顔ぶれも一新する。緊迫感が終始舞台を覆い、しょっぱなから前のめりになって観た。野木さんが描く物語は有無を言わさず集中しないではいられなくなる。言葉が放たれない間にさえ強い意味を感じ、それぞれがそれぞれの人間模様を背負ってそこに居るのがじとっと伝わってくる。対立構造さえあった所轄と本庁の人間模様が、重要参考人の自殺が契機となって小競り合いしながらも「解決」の一点に向けて徐々に足並みがそろい出す。疑心暗鬼の芽がひとつひとつ潰され、心情が吐露され、慮る気持ちが生まれ・・・。でも平成を生きるわたしたちはこの事件が解決しなかったのを知っている。無念さが沁みた。あっという間の2時間だった。

 公演情報はこちら。八代さん、「この舞台、こわいほど評判がいいです」とつぶやいていらした。花組芝居の公演で観る八代さんとはまた別の顔が観られて、それもまた楽しかった。

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by naomu-cyo | 2016-09-09 03:38 | お芝居 | Comments(0)